カテゴリー「アナログ映像DVD化」の4件の記事

2011年1月29日 (土)

ガールグループス~GIRL GROUPS-The Story Of A Sounds

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フィル・スペクター関連のCDが来月発売されるというので、昔買ったビデオをもう一度観直してみました。

これは1983年にMGM/UA HOME VIDEOより発売された、ガール・グループスの栄光の歴史を辿るドキュメンタリー作品です。 私が持っているのはベータのビデオ。これを読んで下さっている方のほとんどがベータなんて見た事ないでしょうね?おまけに当時の価格が¥12,800ですよ、ビックリです。よく買ったものです。でも買って良かった!素晴らしい作品なのです。一度DVDで発売された事があるようなのですがそれも廃盤らしいので、DVDにして保存する事にしました。

当時の事を語るのは
アーリン・スミス(シャンテルズ)
エリー・グリニッチ
リーバー&ストーラー
ダーリン・ラブ
ロニー・スペクター
メアリー・ウィルソン(シュプリームス) 等

ロニー・スペクターは
 「フランキー・ライモンの声に魅せられてしまった。彼ほど美しい声の人はいない。憧れだった。」と語り、
アーリン・スミス(シャンテルズ)は
 「フランキー・ライモンが13才、私が13才半。私もラジオに出られると思った。」と語ります。
そしてダーリン・ラブは
 「メイビー(シャンテルズのヒット曲)の歌手に会いたかった。凄い声だったわ。」と。

どうです!フランキー・ライモンに刺激されたアーリン・スミス、その彼女の声に驚いて会いたいと思ったダーリン・ラブ。これらの事実を聞いただけで何だか嬉しくなって、ニヤリとしてしまいます。

この時代の事を
エリー・グリニッチは
 「苦労知らずの時代。」
ダーリン・ラブは
「順調で無邪気な頃。」
ジェリー・リーバーは
 「純真無垢の時代。希望と夢と野心の時代。」
ドン・カーシュナーは
 「単なるロマンではなく、明るくて単純明快な音楽の時代だった。」
と述べています。音楽出版社とそこに楽曲を売り込む作曲家たちが多数存在していた、いわゆるブリル・ビルディングの時代ですね。

フィル・スペクターについて語るくだりもあります。
「難しい男、奇人・善人・傑物、傷つきやすい人、凄い人・才人・狂人」(エリー・グリニッチ)、「俊才」「慎重」(マイク・ストーラー)、「優秀な作編曲者・製作者、お天気屋、芸術家」(ドン・カーシュナー)、「しっかり者」「ビリヤードの名人」(ジェリー・リーバー)等々。彼と同じ時代を生きてきた人々の証言です。

その時代もビートルズを初めとするブリティッシュ・インヴェイジョンによって終焉の時を迎えます。
ダーリン・ラブは
 「一夜にして変わった。アメリカは完全にイギリス音楽に征服された。」
エリー・グリニッチは
 「侵入したイギリス人達は自作自演ばかり。私たちの場が無くなった。」
ジェリー・リーバーは
 「制作方式が変わり出版努力も水泡に帰した。時代に合わなくなった。」
と当時を振り返ります。
そしてシュプリームスから独立するダイアナ・ロスのグループ在籍最後のシングル曲“Someday We'll Be Together(またいつの日にか)”で物語は終わります。

今でこそYoutube等を通して昔の映像を簡単に目にする事ができますが、このビデオ発売当時にとっては貴重な映像満載で、ゴールド・スター・スタジオでピアノを弾きながらダーリン・ラブに歌唱指導するフィル・スペクターの映像もあります。メアリー・ウィルソンがフローレンス・バラードについて語るシーンも貴重なものです。

主な収録曲と映像も紹介しておきます。

  • My Boyfriend's Back/The Angels
  • Maybe/The Chantels
  • Will You Still Love Me Tomorrow ?/The Shirelles
  • Mashed Poteto Time/Dee Dee Sharp(ガール・グループスではありませんが、レコードのプレス工場の映像のバックに流れます。プレスの過程が分かる貴重な映像です。)
  • Chapel Of Love/The Dixie Cups(エリー・グリニッチとジェフ・バリーの結婚式のシーンのバックに流れます。)
  • Tell Him/The Ecxciters(動物園で歌う有名な映像です)
  • Dancing In The Street/Martha & The Vandellas(モータウンのグループらしく、自動車工場で歌うPVも見られます。)
  • Please Mr. Postman/The Marvelettes(TV)
  • Give Him A Great Big Kiss/The Shangri-Las(TV)
  • Needle In A Haystack/The Blossoms(TV)
  • Be My Baby/The Ronettes(TV)
  • Come See About Me
  • Baby Love
  • Stop ! In The Name Of Love
  • Back In My Arms Again
  • Someday We'll Be Together/The Supremes

少し彼女たちのステージを観てみましょうか。但し、Exciters以外はこのビデオに収録されている映像とは違いますので悪しからず。この作品に収録されているTV出演シーンの多くがShindig!からのようです。

  

ドリーム・ガールズのDVDも、もう一度観直すとしますか。

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2010年4月25日 (日)

25X5 THE CONTINUING ADVENTURES OF THE ROLLING STONES

レーザーディスク→DVD化の3枚目はこれ。

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 この国内盤LDのタイトルが「ROLLING 63-89」となっている通り、ストーンズの1963年のデビューから「スティール・ホイールズ」発表の1989年までの26年間(あれ?何で25X5なんだ?)の軌跡を、貴重な映像や彼らのインタビューを通して振り返るという優れもの。

 これまた、DVD化されていません。もっとも、海の向こうでは、VHSからDVDにおこした物が出回っている(いた?)ようですが、
http://www.geetarz.org/reviews/stones/25-x-5-rsvp-dvd.htm

 あれからもう20年経ってるんですね。このDVD化はもちろんの事、続編もお願いしたいところです。

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2010年4月21日 (水)

25 Years Together/The Beach Boys

レーザーディスク→DVD化の2枚目はこれ。

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ビーチ・ボーイズの結成25周年を記念してハワイで行われたコンサートです。演奏は特に素晴らしいという訳ではないし、ゲストもビーチボーイズとの関係が今一分からない人が多い、I Can Hear MusicやGod Only Knowsもゲストが歌って、カールの歌があまり聴かれない等々、不満は多いのですがとにかくブライアンが元気な姿を見せてくれます。体もすっかり絞れて、おまけにレイを首にかけてくれた女の子を抱きかかえたりしています。

コンサートの最後は、あのThe Spirit of Rock And Roll で幕をとじます。

でもこれ、MONOなんですよね。

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GOING HOME/JACKSON BROWNE

プレイヤーが壊れて以来お蔵入りしていたレーザーディスクを、DVDにしてもらいました。
取りあえず、未だDVD化されていないか、あるいはDVD化されていても入手困難な3タイトル。

まずは、GOING HOME/JACKSON BROWNE
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 購入後すぐにプレイヤーが壊れてしまったので、まだ1,2回しか観てません。という訳で新鮮な気持ちで観れました。

 内容はスタジオ・ライヴを中心に、ジャクソンはもちろんドン・ヘンリー、ボニー・レイット、デビッド・クロスビー、グラハム・ナッシュ等のインタビューを交えながら、ジャクソン・ブラウンの音楽とその活動の歩みを辿る、というもの。 後に「ソロ・アコースティック第一集」で初めて収録される事になる The Birds of St. Marks も聴かせてくれます。

 ジャクソンの映像はオフィシャルでは出ていないので、彼のファンにとってはマスト・アイテムですな。もう一度DVD発売してくれないかなあ。

 

 

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