カテゴリー「サム・クック」の2件の記事

2012年2月15日 (水)

サム・クック(Sam Cooke)、RCA Years

サム・クックのRCA時代のアルバムの中から60~63年にリリースした9作品が、2012年3月7日紙ジャケ&Blu-spec CDで再発される。

Cooks_tour COOKE'S TOUR / クックズ・ツアー
サム・クックの記念すべきRCA移籍第1弾アルバム。世界の国や都市に因んだポピュラー・ソングを集めた作品集。ヒューゴー&ルイジとして親しまれている 名プロデューサー・コンビ、ヒューゴー・ペレッティとルイジ・クリートアがプロデュースを担当。アレンジはグレン・オッサー。スムーズで甘いヴォーカル・ スタイルやアレンジが魅力の好盤。(メーカー資料より)

01 Far Away Places
02 Under Paris Skies (パリの空の下)
03 South Of The Border (Down Mexico Way) (国境の南)
04 Bali Ha'I
05 The Coffee Song (They've Got An Awful Lot Of Coffee In Brazil)
06 Arrivederci, Roma (Goodbye To Rome)
07 London By Night
08 Jamaica Farewell (さらばジャマイカ)
09 Galway Bay
10 Sweet Leilani
11 The Japanese Farewell Song
12 The House I Live In

 

Hits_of_the_50s_2HITS OF THE 50's / ヒッツ・オブ・ザ・50’s
RCA移籍第2弾アルバム。移籍第1弾アルバムと同年の1960年に発表。前作に続き、ヒューゴー&ルイジがプロデュースを担当。50年代の名曲を歌うと いう企画で制作。選曲、サウンドも前作踏襲したものになっており、彼のヴォーカル・スタイルやバックのサウンドも楽曲に応じた滑らかな仕上がりになってい る。ソウル色は薄いが、サム・クックの歌のうまさが際立つ秀作。(メーカー資料より)

01 Hey There
02 Mona Lisa
03 Too Young
04 The Great Pretender
05 You, You, You
06 Unchained Melody
07 The Wayward Wind (風来坊の歌)
08 Secret Love
09 The Song From Moulin Rouge (ムーラン・ルージュの歌)
10 I'm Walking Behind You (君を慕いて)
11 Cry
12 Venus

 

Sam_cooke Sam Cooke / サム・クック
1961年発表のRCA移籍第3弾アルバム。プロデューサーはヒューゴー&ルイジ。移籍後初の大ヒット曲となった「チェイン・ギャング」(60年/全米2 位)をフィーチャーしたスダンダート曲を中心にした構成。誰もがソウルの開拓者と認めることになるサム・クックの独特なスタイルが、未完成ながらもしっか りと刻みこまれた、サム・クックにとってターニング・ポイントといっても過言ではない重要作品。(メーカー資料より)

01 Swing Low, Sweet Chariot
02 I'm Just A Country Boy
03 They Call The Wind Maria
04 Twilight On The Trail
05 If I Had You (I'd Be Happy)
06 Chain Gang 2005 Remastered
07 Grandfather's Clock (大きな古時計)
08 Jeanie With The Light Brown Hair (金髪のジェニー)
09 Long, Long Ago
10 Pray
11 You Belong To Me
12 Goin' Home

 

My_kind_of_blues My Kind Of Blues / マイ・カインド・オブ・ブルース
1961年発表のRCA移籍第4弾アルバム。翌年のコパでのライヴで披露された「ノーバディ・ノウズ・ユー・ホエン・ユーアー・ダウン・アンド・アウ ト」(落ちぶれはてて)のスタジオ・ヴァージョンやその後、多くのカヴァー・ヴァージョンを生んだ「ベイビー・ウォント・ユー・プリーズ・カム・ホーム」 など名曲揃い。他にも名バラード曲「シンス・アイ・メット・ユー・ベイビー」など、ブルースの名曲を中心に力強いヴォーカルが魅力の作品。(メーカー資料より)

01 Don't Get Around Much Any More
02 Little Girl Blue
03 Nobody Knows You When You're Down And Out (落ちぶれはてて)
04 Out In The Cold Again
05 But Not For Me
06 Exactly Like You
07 I'm Just A Lucky So And So
08 Since I Met You Baby
09 Baby Won't You Please Come Home
10 Trouble In Mind
11 You're Always On My Mind
12 The Song Is Ended (But The Melody Lingers On)

 

Img_1567520_39020030_0 Twistin' The Night Away / ツイストで踊りあかそう
1962年発表のRCA移籍第5弾アルバム。強力なR&Bバンドをバックにゴスペル的な情熱に溢れたサウンドを展開。サムのゴスペル・ソウルを堪 能できる内容になっている。全米シングル・チャートで9位と大ヒットになったタイトル曲をはじめ、「誰かがあわれみを」、「サムバディズ・ゴナ・ミス・ ミー」など、名曲揃いの傑作アルバム。「シュガー・ダンプリング」は後にシングルとしてリリースしたものとは別ヴァージョン。ソウル・ファンならずとも必 聴の1枚。(メーカー資料より)

01 Twistin' The Night Away (ツイストで踊りあかそう)
02 Sugar Dumpling Original Version
03 Twistin' In The Kitchen With Dinah (キッチンで踊ろう)
04 Somebody's Gonna Miss Me
05 A Whole Lotta Woman
06 The Twist
07 Twistin' In The Old Town Tonight (今夜のツイスト・パーティー)
08 Movin' And Groovin'
09 Camptown Twist (草競馬ツイスト)
10 Somebody Have Mercy (誰かがあわれみを)
11 Soothe Me
12 That's It - I Quit - I'm Movin' On

 

Best_of_sam The Best Of Sam Cooke / ベスト・オブ・サム・クック
1962年発表のベスト盤。当時「ブリング・イット・オン・ホーム・トゥ・ミー」(62年/全米13位)と「パーティを開こう」(62年/全米17位)を カップリングしたシングル盤が両面とも大ヒット。この2曲にそれまでのヒット曲をあわせて作られたのが本作。生前のオリジナル・アルバムには前述の2曲は 未収録だった。当時のA面(1-6)にはデビュー・ヒットとなった「ユー・センド・ミー」などキーン時代のヒット曲を収録。B面(7-12)がRCA時代 のヒット曲という構成。ボーナス・トラック3曲収録。ソウル・ファンならずとも必携の1枚。(メーカー資料より)

01.ユー・センド・ミー
02.彼女はやっと16才
03.皆でチャチャチャを
04.センチメンタル・リーズン
05.ワンダフル・ワールド
06.サマータイム
07.チェイン・ギャング
08.キューピットよ、あの娘をねらえ
09.ツイストで踊りあかそう
10.悲しみの気分に
11.パーティを開こう
12.ブリング・イット・オン・ホーム・トゥ・ミー
13.ウィン・ユア・ラヴ・フォー・ミー(君の愛を私のものに)
14.ユー・ワー・メイド・フォー・ミー
15.ナッシング・キャン・チェンジ・ジス・ラヴ

 

Mrsoul Mr. Soul / ミスター・ソウル
1963年に発表したRCAでの通算7目にあたるアルバム。タイトルの“Mr. Soul”はサムのニックネームにもなっている。傑作バラード「ナッシング・キャン・チェンジ・ジス・ラヴ」(62年/全米12位)、57年のリトル・リ チャードのカヴァー曲「センド・ミー・サム・ラヴィング」(63年/全米13位)の2曲の大ヒット曲のほか、主にジャズ~ポピュラー系のスタンダード曲で 構成。既に成熟の域に達したと言っていいような味わい深いヴォーカルを聴かせる人気盤。(メーカー資料より)

01 I Wish You Love
02 Willow Weep For Me (柳よ泣いておくれ)
03 Chains Of Love
04 Smoke Rings
05 All The Way
06 Send Me Some Lovin'
07 Cry Me A River
08 Driftin' Blues
09 For Sentimental Reasons
10 Nothing Can Change This Love
11 Little Girl
12 These Foolish Things

 

Night_beat Night Beat / ナイト・ビート
1963年に発表したRCAでの通算8目にあたるアルバム。”スモール・グループ”をバックにチャールズ・ブラウン作品を始め、彼のフェイヴァリット・ソ ングや自身のオリジナル曲を歌った代表作の中の1枚。主にブルースを歌ったものだが、その中にソウル・シンガーとしての精神が脈打っている作品で、 ジョー・ターナーの代表作「シェイク・ラトル・アンド・ロール」や「リトル・レッド・ルースター」「ノーバディ・ノウズ・ザ・トラブル・アイヴ・シーン」 など味わい深いブルースを聴かせている。(メーカー資料より)

01 Nobody Knows The Trouble I've Seen
02 Lost And Lookin'
03 Mean Old World
04 Please Don't Drive Me Away
05 I Lost Everything
06 Get Yourself Another Fool
07 Little Red Rooster
08 Laughin' And Clownin'
09 Trouble Blues
10 You Gotta Move
11 Fool's Paradise
12 Shake, Rattle And Roll

 

Sam_harlem One Night Stand! Sam Cooke Live at the Harlem Square Club, 1963 / ハーレム・スクエア・クラブ1963
1963年1月12日にノース・マイアミのハーレム・スクエア・クラブで行われた白熱のライヴの模様を収録。ソウル・シンガーとしてのサムの魅力が凝縮し たライヴ・パフォーマンスは必聴の1枚。当時のRCAスタッフは激しくシャウトし、観客を盛り上げたライヴ内容が洗練されたサム・クックのイメージにそぐ わないという理由で、その後20年間以上、この音源をリリースすることをしなかった。その音源は1985年になってやっとアルバムとしてリリースされるこ とになった。(メーカー資料より)

01 Soul Twist/Introduction
02 Feel It (Don't Fight It)
03 Chain Gang
04 Cupid (キューピットよ、あの娘をねらえ)
05 Medley: It's All Right/For Sentimental Reasons
06 Twistin' The Night Away (ツイストで踊りあかそう)
07 Somebody Have Mercy (誰かがあわれみを)
08 Bring It On Home To Me
09 Nothing Can Change This Love
10 Having A Party (パーティーを開こう)

※本文中に掲載のジャケット画像は、必ずしも実物と一致する物ではありません。

「レコード・コレクターズ2012年3月号」にてサム・クックの特集が組まれているので、そちらも是非ご参考に!

トータス松本氏が“Twistin' The Night Away”(ツイストで踊り明かそう)を全曲丸ごとカバーしたアルバムが2012年2月8日リリースされた。偶然にもサム・クックの再発と時を同じくした訳だが、トータス松本氏がアルバムの制作に取り掛かったのは2010年の春らしい。サム・クックの“Twistin' The Night Away”のアルバムがなかなかCD化されないので、「それなら自分でやろう」と思ったのが制作のきっかけらしい。

サム・クックのオリジナルとトータス松本氏のカバー、両者聴き比べてみるのも面白いかも。
ただし、「ジャケット面に、株式会社JVCケンウッドの所有する商標を、 許諾を得ることなく使用していた。」という事で現在回収中。  有名な「犬(ニッパー)と蓄音機」のマークは「猫とPC」に変えたのだが、これでもダメだったという事らしい。発売日にマーク入りジャケットを入手した方はお宝ゲット?

これがサム・クックのLPジャケット
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トータス松本氏の当初のCDジャケットが左、そして差し替えられたジャケットが右。マークが削除されている。
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2011年12月10日 (土)

映画「招かれざる客」、そしてサム・クック(Sam Cooke)

先日TVで映画「招かれざる客」(1967)が放映されていた。何度も観た映画ではあったが途中から観ることにした。

 白人の娘ジョーイは、ハワイで黒人の医師ジョン(シドニー・ポワチエ)と恋に落ち、結婚を誓い合う。二人は結婚の報告の為サンフランシスコにあるジョーイの家に向かう。ジョンはジュネーヴの大学院から招かれており、今夜発たなければならない。ジョーイを一緒に連れて行きたいのだ。
 娘の婚約者が黒人である事を知ったジョーイの母クリスティ(キャサリン・ヘップバーン)は、初め驚き戸惑ったが、娘の幸せそうな姿を見て二人を祝福する。
 しかし、ジョーイの父マット(スペンサー・トレイシー)は違かった。マットは新聞社の社長であり、人種差別とも闘ってきたつもりだったが、自分の娘ともなれば話は別だ。友人の神父の説得にも耳を貸さない。
 ジョンの両親も息子に呼ばれ、飛行機でサンフランシスコに着いた。そこで初めて息子の婚約者が白人である事を知り驚く。ジョンの母は二人の愛し合う姿を見て結婚に賛成するが、ジョンの父は反対だ。
 ジョンの母がマットにこう言う。「あなたも主人も二人が求めあっている姿を見ようとせずに悪い面ばかり見ている。男性は年をとると昔の情熱を忘れてしまう。覚えていても遠い昔の事と知らん顔。男の燃えカスだ。」と
 一人になりマットは考えた。そして皆を集めてこう言う。「私は燃えカスと言われたが、妻に対する情熱を忘れてはいないし、死ぬまで忘れはしない。多くの人々が二人に対して反感と嫌悪を示すだろう。君たちは人種の壁を越えて愛し合った素晴らしい人間だ。誰が何と言おうと、君たちが愛と信頼を失わない限り堂々とこの結婚を貫け。」と。


この日は12月8日、ジョン・レノンの命日であったが、私は12月11日に無念の死を遂げたサム・クックの事を思った。彼が“A Change Is Gonna Come”と願った世界は実現したのだろうか?


Lyrics | Sam Cooke lyrics - A Change Is Gonna Come lyrics

この曲をカバーしたオーティス・レディングが亡くなったのは今日12月10日。

12月に亡くなった3人の偉大なミュージシャンに黙とう。

  

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