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2011年9月23日 (金)

ライブ回顧録~第五回 【1985-1987】

約一ヶ月ぶりの「ライブ回顧録」更新です。

【1985-1987
 アナログからデジタルへ移行しつつある時代。1984年より「ぴあ」が、「チケットぴあ」というチケットのコンピューターオンライン販売を始めた。私の所有するチケットも、1985年から「チケットぴあ」のコンピューター出力された味気のないものに変わっている。購入方法も店頭購入から電話予約へ、そしてインターネット予約へと変わった。大変ではあったが徹夜でプレイガイドの前に並んだ昔が懐かしい。私のチケットからKYODOの文字が消え、ほとんどがUDOになって行く。
 またこの頃より「国立代々木競技場第一体育館」でコンサートが多く開催されるようになった。別名「代々木オリンピックプール」だ。このライブ回顧録を書くにあたり、チケットやプログラムを見返したのだが、アーティストによってはチケットには「国立代々木競技場(第一)」と印字されているが、プログラムには「代々木オリンピックプール」と記載されていたりする。ここではすべて「国立代々木競技場第一体育館」で統一させていただく。

1985 ブルース・スプリングスティーン
1985 エリック・クラプトン
1986 チェット・ベイカー
1986 ジェフ・ベック
1986 クリストファー・クロス&グレン・フライ
19877 ジャクソン・ブラウン 


☆1985年4月10日(水)

Springsteen19850400_program_s_2 ブルース・スプリングスティーン
ボーン・イン・ザ・U.S.A
.ツアー
国立代々木競技場第一体育館
招聘元:UDO

チケットが残っていないのでいつ行ったのか分からなかったが、4月10日だったと、友人が教えてくれた。

会社帰りに少し遅れて行った時には、すでに会場は総立ち状態で自分の席にたどり着くのもやっと。何しろオープニングが“ボーン・イン・ザ・U.S.A.”ですから。う~ん、最初から聴きたかった! とにかく熱い(スプリングスティーンが)、楽しいコンサートだった。

ここ15年ほどはジャクソン・ブラウン、ブライアン・ウイルソン、ジェフ・ベック等の動きの少ないコンサートしか行っていないので、たまにはこんなコンサートも行ってみたいや。

Setlist(setlist.fmより)
01.Born in the U.S.A.
02.Out In the Street
03.Darlington County
04.Working on the Highway
05.Johnny 99
06.Atlantic City
07.The River
08.Prove It All Night
09.Glory Days
10.The Promised Land
11.My Hometown
12.Badlands
13.Thunder Road
14.Cover Me
15.Dancing in the Dark
16.Hungry Heart
17.Cadillac Ranch
18.Downbound Train
19.I'm On Fire
20.Pink Cadillac
21.Bobby Jean
22.Racing in the Street
23.Born to Run
24.Ramrod
25.Rockin' All Over The World
  (John Fogerty cover)
26.Twist and Shout
  (The Isley Brothers cover)
27.Do You Love Me ?
  (The Contours cover)

東京では4月10日、11日、13日、15日、16日の5日間公演が行われた。日によって演奏曲数と曲順に変わりはあるものの、“Born in the U.S.A.”に始まり、“Twist and Shout”と“Do You Love Me ?”で終わるというパターンに変わりはないようだ。

異なる点はと言うと、2日目まで演奏していた“Rockin' All Over The World”は3日目から姿を消し、4日目、5日目にはプレスリーの“好きにならずにいられない”が加わった。そして5日目のみ“ビコーズ・ザ・ナイト”を演奏しているようだ。



☆1985年10月5日(土)

エリック・クラプトン
国立代々木競技場第一体育館
招聘元:UDO
Clapton19851005_ticket_s Clapton19851005_program_s

Tim Renwick : Guitar
Donald “Duck” Dunn : Bass Guitar
Chris Stainton : Keyboards
Jamie Oldaker : Drums
Shaun Murphy : Background Vocals, Percussion
Laura Creamer : Background Vocals

“Forever Man ”のPVがカッコ良かったから観に行ったようなものかな?やはりカッコ良かったよ。

Setlist(setlist.fmより)
01. Tulsa Time
02. Motherless Children
03. I Shot The Sheriff
04. Same Old Blues
05. Tangled In Love
06. White Room
07. Hold Me Now
08. Wonderful Tonight
09. She's Waiting
10. Lay Down Sally
11. Badge
12. Let It Rain
13. Double Trouble
14. Cocaine
15. Layla
16. Forever Man
17. Further On Up The Road



☆1986年3月17日(月)

チェット・ベイカー・カルテット
東京渋谷:パルコ劇場
招聘元:
Chetbaker19860317_ticket_s Chetbaker19860317_program_s

Chet Baker : Trumpet, Vocal
Michel Grailler : Piano
Ricardo Del Fra : Bass
John Engels : Drums

当時勤めていた会社の、ジャズ・ファンである後輩に薦められて聴いたのがチェット・ベイカーの“チェット・ベイカー・シングス”というアルバムだった。まずアルバム・ジャケットに惹かれた。白のTシャツ姿でマイクに向かう彼の横顔は、ジェームス・ディーンを思わせるカッコよさだ。そして聴いてみていっそうその魅力に取りつかれた。甘くメロウなトランペットと中性的で妖しいボーカルがたまらない。

チェット・ベイカーは1952年、彼が22歳の時にチャーリー・パーカーに認められプロとして活動を開始する。“チェット・ベイカー・シングス”は1954年にレコーディングされ、このアルバムのヒットにより、ジャズ界での地位と人気を不動のものとする。当時の人気投票では、一時マイルス・デイビスを凌ぎトップの座を獲得していたらしい。しかしその後60年代まではドラッグなどが原因で不遇の時を過ごすが、1973年にCTIに吹き込んだ“枯葉”で奇跡的な復活を遂げた。

日本にはこの時初来日、翌1987年にも来日したが、何と1988年に宿泊先のアムステルダムのホテルの窓から転落死してしまう。転落の原因は明らかになっていない。





☆1986年6月10日(火)

ジェフ・ベックグループ
日本武道館
招聘元:UDO
Beck19860610_ticket_s Beck19860610_program_s

Jan Hammer : Keyboards
Simon Phillips : Drums
Jimmy Hall : Vocals
Doug Wimbish : Bass

私が前年にエリック・クラプトン、そしてこの年にジェフ・ベックを観に行ったのは、「The Arms Concert」のビデオを観たのがきっかけだった。自らも多発性硬化症という病に冒されていた元フェイセズのロニー・レーンが呼びかけ、その多発性硬化症の研究機関への支援の為に開催されたコンサートである。エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジ、スティーブ・ウインウッド等が一堂に会した。

T_front_s_5 このビデオはロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで収録された作品だが、アメリカでこのコンサートを観たという知り合いがいて、会場で購入したTシャツを私に譲ってくれた。私はこのTシャツを着て意気揚々と武道館に出かけたのだが、何と同じTシャツを着ている男性と会場前でバッタリ出くわし、お互いに顔を見合わせて嬉しいどころか、バツの悪い思いをした覚えがある。

Setlist
01.Escape
02.Gets Us All In The End
03.Ecstasy
04.Ambitious
05.Goodbye Pork Pie Hat
06.Stop, Look, And Listen
07.The Pump
08.Star Cycle
09.Cause We've Ended As Lovers
10.Miami Vice New York Theme
11.Led Boots
12.Love Will
13.Miami Vice Theme
14.Blue Wind
15.People Get Ready
16.Freeway Jam
17.Going Down
18.Wild Thing

1.People Get Ready-Music Video
2.People Get Ready-Live



☆1986年8月3日(日)

Crossfrey1986080203_program_s_2 クリストファー・クロス&グレン・フライ
東京 よみうりランド EAST
招聘元:UDO

夏の盛りの野外コンサート、いや~暑かった!“Kirin Sound Together '86”と題されておりキリンビールがスポンサーなので会場でビールが飲めるのだが、炎天下でビールを飲めば余計に汗が出るという悪循環。

クリストファー・クロスに対する熱も少し冷めかけていた時期ではあったが、やっぱり生で聴くと感動するね、良かったよ。コンサートのパンフの中で、グレン・フライが彼について「ギタリストとしても良いギタリストなのに、皆その事に関して認識不足なんじゃないかな」と言っているが、なるほど歌だけでなくギターの腕もなかなかだった。

1.ニューヨーク・シティ・セレナーデ-Arthur's Theme(Best That You Can Do)
2.風立ちぬ-Ride Like The Wind

陽も傾きかけた頃グレン・フライが白いスーツ姿で登場、そして辺りが暗闇に包まれると同時に“You Belong To The City”が始まるという最高のお膳立て。ぐいぐいとグレン・フライの世界に引き込まれて行く。この頃のグレン・フライはカッコ良かったなあ。

最後は二人で“Slow Down”を歌うのだが、これは埋め込み禁止の設定になっているので、こちらからどうぞ。



☆1987年1月15日(木)

ジャクソン・ブラウン-ライブズ・イン・ザ・バランス・ツアー
東京厚生年金会館ホール
招聘元:SMASH
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☆1987年1月19日(月)
ジャクソン・ブラウン-ライブズ・イン・ザ・バランス・ツアー
中野サンプラザホール
招聘元:SMASH
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Kevin Dukes : Guitar
Bob Glaub : Bass
Doug Haywood : Vocals,Keyboards,Guitar,Saxophone
Scott Thurston : Keyboards,Guitar,Synthesizers,Vocals
Ian Wallacs : Drums

単独公演としては1980年以来となるが、前年1986年12月にジャパン・エイドの為来日(残念ながら観に行っていない)してから、一ヶ月弱での来日である。

バンドも大きく様変わりした。「デヴィッド・リンドレーに代わり、わりと地味なギタリストのケヴィン・デュークスという人が参加・・・・・」と、どなたかのサイトに書かれてあったが、彼はけっこう名の知れたセッション・ミュージシャンらしく、1985年のボズ・スキャッグスの来日公演にも参加、またジャクソンとの来日公演の後1987年7月にはビリー・ジョエルのバンドの一員としてソ連ツアーに参加、このツアーの模様は「コンツェルト-ライヴ・イン・U.S.S.R.-」としてリリースされている。この人、私はけっこう好きで、今のジャクソンのバンドは確かに上手いんだが、まとまり過ぎてあまりスリリングじゃない、というのが私個人の感想です。

1月15日Setlist(Meg3提供)
01.Boulevard
02.Tender Is The Night
03.That Girl Could Sing
04.In The Shape Of A Heart
05.Downtown
06.For Everyman
07.Lawyers In Love
08.Soldier Of Plenty
09.Black And White
10.Late For The Sky
11.Rosie
12.Call It A Loan
13.Till I Go Down
14.Lives In The Balance
15.Lawless Avenues
16.For America
17.The Pretender
18.Running On Empty
-encore-
19.Doctor My Eyes
20.Somebody's Baby
21.The Load Out -Stay
-encore-
22.For A Rocker
23.Crow On The Cradle
※Meg3はこの年、東京公演6日間のうち5日間行ったので、「多少間違いがあるかも・・・」との事です。

《追記》2012年2月10日
中野サンプラザの公演を録音したカセットが見つかりました。残念ながら2本録音したうち、前半の1本はケースのみでカセット不明ですが、曲目だけは分かりましたので追記します。

1月19日Setlist
01.Boulevard
02.Tender Is The Night
03.That Girl Could Sing
04.In The Shape Of A Heart
05.Candy
06.Downtown
07.For Everyman
08.Lawyers In Love
09.Soldier Of Plenty
10.Black And White
11.Late For The Sky
12.For A Dancer
13.Rosie
14.Call It A Loan
15.Till I Go Down
16.Lives In The Balance
17.Lawless Avenues
18.For America
19.The Pretender
20.Running On Empty
-encore-
21.Doctor My Eyes
22.Somebody's Baby
23.The Load Out -Stay
-encore-
24.For A Rocker

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2011年8月19日 (金)

ライブ回顧録~第四回 【1982-1984】

【1982-1984
色んなジャンルの音楽を聴いていた頃。ジャズあり、ニュー・ウェイヴ(?)あり。
1982 マンハッタン・トランスファー
1982 グレン・フライ
1983 M.J.Q-モダン・ジャズ・カルテット
1983 ザ・バンド
1983 オーレックス・ジャズ・フェスティバル '83
1984 リンダ・ロンシュタット&ネルソン・リドル・オーケストラ
1984 スタイル・カウンシル
1984 ビッグ・カントリー  


☆1982年2月7日(日)

マンハッタン・トランスファー
中野サンプラザホール
招聘元:KYODO
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前年1981年にアルバム「モダン・パラダイス」(Mecca For Modern)を発表し、シングル・カットされた“ボーイ・フロム N.Y.CITY”がヒットした。

これは1986年の来日公演の映像です。



☆1982年9月16日(日)

グレン・フライ
日本武道館
招聘元:UDO
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David Wolinski : Keyboards
John Robinson : Drums
Dancan Cameron : Guitar
Josf Leo : Guitar
Vince Melamed : Keyboards
Bryan Garofalo : Bass
Al Garth : Sax
Michael Huey : Drums

初のソロ・アルバム「No Fun Aloud」発売後の来日公演。ソロ・アルバムからのナンバーとイーグルス時代の曲を聴かせてくれた。

ところで、このアルバムの1曲目に収められている“I Founf Somebody”、アマゾンのアルバム・レビューにも書かれているが、彼のベスト・アルバムのいずれにも収録されていない。これは何か理由があっての事だと思うのだが、ご存じの方は是非とも教えてください。
音声がずれていますが懐かしいので。




☆1983年2月4日(金)

M.J.Q.-モダン・ジャズ・カルテット
NHKホール
招聘元:KYODO
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モダン・ジャズ・カルテットは1952年に結成され、1974年にヴァイブのミルト・ジャクソンがグループからの脱退を宣言した事により解散を余儀なくされる。しかし、1981年10月に日本武道館で開催された「パイオニア・ライブ・スペシャル~モンタレー・ジャズ・フェスティヴァル・イン・ジャパン」で7年ぶりに復活する。

あまり表情をくずさずクールなジョン・ルイスのピアノと、グルーブするミルト・ジャクソンのヴァイブ、その相反する個性のカラミは絶妙である。

この何年か後に、ミルト・ジャクソンとレイ・ブラウンのカルテットの公演にも行ったのだが、いつだったのかは覚えていない。場所は五反田の簡易保険ホールだったと思うのだが・・・

M.J.Q.のアルバムはたくさん有りすぎて絞れないので、1974年の“ラスト・コンサート”を



☆1983年9月1日(木)

ザ・バンド
東京厚生年金会館ホール
招聘元:SWAT
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Band19830901_fryer_s ザ・バンドは、1976年11月の「ラスト・ワルツ」 を境に活動を中止するが、1983年にロビー・ロバートソン抜きで再結成されツアーを行った。これが、ザ・バンドの初来日公演だ。

ロビー・ロバートソン以外のメンバーにサポート・メンバーとしてケイト・ブラザーズが参加している。ロビー・ロバートソンのギターが聴けないのは残念であったが、ザ・バンドのファンにとっては待望のライブであった。何しろ3人のボーカルは聴けたんだから。

翌9月2日の公演を収録したDVDとCDが発売されているので、そこから収録曲をご紹介。
01. Intro
02. Rag Mama Rag
03. Long Black Veil
04. Up On Cripple Creek
05. The Shape I'm In
06. It Makes No Difference
07. Milk Cow Boogie
08. Mystery Train
09. King Harvest (Has Surely Come)
10. Voodoo Music
11. W.S. Walcott Medicine Show
12. You Don't Know Me
13. Stage Fright
Disc: 2
01. Caldonia
02. Chest Fever
03. Java Blues
04. I Shall Be Released
05. Back To Memphis    
06. The Weight
07. (I Don't Want To) Hang Up My Rock And Roll Shoes
08. Blaze Of Glory
09. Willie And The Hand Jive
10. Ophelia

私と大学時代の友人Meg3、そしてMeg3の知り合いの年上の方々とライブの後に新宿のゴールデン街に行ったのだが、そこで衝撃的なニュースを耳にする事になる。この日の未明にサハリン沖で消息を絶った大韓航空機が、実はソ連軍機により撃墜されていた事が判明したのだ。これが「大韓航空機撃墜事件」である。そして、私は存じ上げないのだが、私の友人Meg3たちの知り合いのお店のマスターが、その飛行機に乗っていた事が判明し、それまで楽しかった酒の席は一転、重苦しい空気に包まれた。そして私たちは家路に急いだ。


☆1983年9月4日(日)
オーレックス・ジャズ・フェスティバル'83
横浜スタジアム
招聘元:KYODO YOKOHAMA
Aurex19830904_ticket_s Aurex19830904_program_s

オープニング・バンド:NORIKI
第一部:ショーティ・ロジャーズ&ザ・ウエスト・コースト・ジャイアンツ
第一部:スペシャル・ゲスト:シェリー・マン
第二部:アート・ブレイキー&オールスター・ジャズ・メッセンジャーズ
第三部:グローバー・ワシントンJr
第一部:フィーチュアリング:ピーセス・オブ・ア・ドリーム
第四部:レス・ブラウン&ヒズ・バンド・オブ・レナウン
第一部:ウイズ・ローズマリー・クルーニー
第一部:スペシャル・ゲスト:ジョージ・オールド/バディ・デフランコ

それほどジャズに詳しい訳ではない為、ウエストコースト・ジャイアンツに関してはあまり記憶がない。ジャズ・ファンの方には「ごめんなさい!」

アート・ブレイキーは、黒光りする体に黒いタンクトップ、だったと思う。ウイントン・マルサリスも参加していた。

グローバー・ワシントンJrのグループにはボーカルとしてグラディ・テイトが参加、“Just The Two Of Us”雨の歌~Rain Songs~その3で紹介した)を歌った。

レス・ブラウンの楽団では、女性歌手の登場に会場は沸いたが、それはローズマリー・クルーニー(俳優ジョージ・クルーニーの叔母)ではなかった。しかし“センチメンタル・ジャーニー”等なかなか素晴らしい歌声を聴かせてくれた。それもそのはず、後に調べたところ彼女はジョー・アン・グリアと言い、1950年代前半に楽団の専属歌手だったそうな。バンドの演奏もノリの良い楽しいものだった。
ローズマリー・クルーニー登場は、“Come On A My House”(家においでよ)だったか。スタンダードを中心に素晴らしいショーだった。



☆1984年4月4日(水)

リンダ・ロンシュタット&ネルソン・リドル・オーケストラ
NHKホール
招聘元:KYODO
Lindaronstadt19840404_ticket_s Lindaronstadt19840404_program_s

1970年代に「ウエスト・コーストの歌姫」と呼ばれたリンダは、80年代に入り「激愛」(Mad Love)ではエルビス・コステロやマーク・ゴールデンバーグの曲を中心にした選曲でロック色を深め、続く「ゲット・クローサー」(Get Closer)では、真っ赤に白の水玉のワンピースでシャウトするかと思えばバラードも聴かせてくれた。

そして1983年には、フランク・シナトラとの仕事で知られるネルソン・リドルを迎え、、素晴らしいスタンダード曲集「ホワッツ・ニュー」(What's New)を発表した。

切ない恋心を歌うリンダはとてもキュートで、聴いている自分もなんだか切なくなるような気持ちにさせられるコンサートだった。

チケットに「第13回東京音楽祭協賛」とあるように、リンダは東京音楽祭のスペシャル・ゲストとしても招かれ、本選のステージで数曲披露している。このステージと神奈川県民ホールでの公演はTBS系列で放映された。

What's New-PV

Falling In Love again-Live at Kanagawa Kenmin Hall
Dream-Live at Kanagawa Kenmin Hall


☆1984年4月29日(日)
スタイル・カウンシル
東京厚生年金会館ホール
招聘元:Van Production
Stylecouncil19840429_ticket_s

☆1984年5月5日(土)
ビッグ・カントリー
東京厚生年金会館ホール
招聘元:Van Production
Bigcountry19840505_ticket_s

4月の後半から5月に連休にかけて、“FROM A PRESENTS 明日のスーパースターたち FM LIVE-ALIVE '84”と題されたコンサートが開催された。他にインエクセス、モーテルズ、ロマンティクスが来日し、日替わりでコンサートが開かれた。

スタイル・カウンシルはレコードは持っていたがそれほど好きなグループという事でもなく、今聴く事はほとんどない。

ビッグ・カントリーはスコットランドのバンドで、ギターが奏でるバグパイプのような音が特徴的でけっこう好きなバンドだった。ステージでは、スキップのようなステップを踏みながらの演奏が印象的だった。観客も飛び跳ねてます。

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