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2012年8月 7日 (火)

ライブ回顧録~第六回 【1988-1989】

【1988-1989

1988 イエス
1988 ボズ・スキャッグス
1989 スティーヴ・ウィンウッド
1989 ニール・ヤング
1989 KIRIN BEER'S NEW GIGS '89
1989 ジャクソン・ブラウン
1989 ドゥービー・ブラザーズ

☆1988年4月4日(月)
イエス
国立代々木競技場第一体育館
招聘元:UDO
Yes19880404_ticket_s_2 Yes19880404_program_s

Jon Anderson : Singer & Keyboards
Tony Kaye : Keyboards
Trevor Rabin : Guitar & Vocals
Chris Squire : Bass & Vocals
Alan White : Drums

No.1ヒット“ロンリー・ハート”生んだアルバム「90125」から4年ぶりに「ビッグ・ジェネレイター」が1987年に発表され、それに伴うツアーが行われた。初来日からは実に15年ぶりとなる来日公演だった。

この日のセット・リストは分からないが、4月7日の代々木での公演を収録したブートが出ているので、そのCDの収録曲をご紹介しておく。これを見ればお分かりのように、「90125」と「Big Generator」からの曲が半分、残りの半分がそれ以前のアルバムから選曲されており、新・旧ファンともに楽しめるコンサートだった。
【CD1】
Rhythm of love(Big Generator)
Hold on(90125)
Heart of the sunrise(Fragile)
Big generator(Big Generator)
Changes(90125)
Shoot high aim low(Big Generator)
Holy lamb(Big Generator)
Solly's beard(9012 Live The Solos)
Make it easy/Owner of a lonely heart(90125)
【CD2】
Yours is no disgrace(The Yes Album)
Nous sommes du soleil(Tales From Topographic Oceans)
Amazing grace(Going for the One)
And you and I(Close To The Edge)
Würm((The Yes Album))
Love will find a way(Big Generator)
I've seen all good people(The Yes Album)
Roundabout(Fragile)

しかしこのワールド・ツアーの後、ジョン・アンダーソンは再びイエスを脱退し、イエス全盛期の仲間たちと、“アンダーソン、ブラッフォード、ウエイクマン、ハウ”を結成する。まあ、その後またイエスと合体することにはなるのだが。

その後様々な変遷を経て、2012年1月時点のメンバーは
スティーブ・ハウ:ギター
クリス・スクワイア:ベース
アラン・ホワイト:ドラムス
ジェフ・ダウンズ:キーボード
ベノワ・ディヴィッド:ボーカル




☆1988年7月10日(日)
ボズ・スキャッグス
日本武道館
招聘元:UDO
Boz19110710_ticket_s_2 Boz19880710_program_s

Paulette Browne : Vocals
Tim Heitz : Synthesizer
John Keane : Drums
Joey Brasler : Guitars
George Hawkins, Jr.,: Bass
Tom Salisbury : Keyboard
Mitchico Sanchez : Percussions
Joanne Harris : Vocals
Theodore Ross Castellucci : Guitars

1980年の「ミドル・マン」以来実に8年ぶりにアルバム「アザー・ロード(Other Roads)」を発表、5度目の来日となった。このアルバムからはボビー・コールドウェル作の「ハート・オブ・マイン(Heart Of Mine)」がヒットしている。

初めてボズを聴いてから10年以上経っていたが、ギターを抱えて少し首を傾げながら歌う姿はやはりボズそのものだった。

 


☆1989年4月1日(土)
スティーヴ・ウィンウッド
国立代々木競技場第一体育館
招聘元:UDO
Winwood19890401_ticket_s Winwood19890401_program_s

Mike Lawler : Musical director and Keyboards
Russ Kunkel : Drums
Michael Rhodes : Bass
Anthony Crawford : Guitar
Randall Bramblett : Saxophones
Hollie Farris : Trumpet
Bashiri Johnson : Percussion
LeAnn Phelam : Vocal

5枚目のソロ・アルバム「ロール・ウィズ・イット」とそこからシングル・カットされた同名曲がともに全米1位を記録する大ヒットとなり、待望の初来日となった。

4月4日の公演を収録したBootlegより、収録曲をご紹介
Disc 1
01. Freedom Overspill
02. Take It As It Comes
03. Holding On
04. Hearts on Fire
05. Don't You Know What The Night Can Do
06. The Finer Things
07. The Low Spark of High-Heeled Boys
08. Glad
09. Member Introduction
10. I'm A Man
Disc 2
01. While You See A Chance
02. Split Decision
03. Roll With It
04. Valerie
05. Higher Love
06. Back In The High Life Again
07. Gimme Some Lovin'






☆1989年4月30日(土)
ニール・ヤング
NHKホール
招聘元:UDO
Neil19890430_ticket_s_2 Neil19890430_program_s

Neil Young And The Lost Dogs
Neil Young : Vocals, Guitars
Chad Cromwell : Drums
Rick The Bass Player Rosas : Bass
Frank Poncho Sampedro : Guitars, Keyboards, Vocals
Ben Keith : Peddle Steel Guitar, Guitars, Dobro, Keyboards, Vocals

当時勤めていた会社の、ニール・ヤング・ファンの後輩と一緒に行ったコンサート。どちらかと言えばアコースティックなニールが好きなのだが、一応「ライク・ア・ハリケーン」を期待して参戦(?)。しかし演奏しなかった。

01.Comes A Time
02.Sugar Mountain
03.The Needle And The Damage Done
04. Rockin' In The Free World
05.This Note's For You
06.Long Walk Home
07. Someday
08.For The Turnstiles
09.Heart Of Gold
10. Eldorado
11. Powderfinger
12. Cocaine Eyes
13. No More
14. Cinnamon Girl
15. Down By The River
16. Mr. Soul
17. Rockin' In The Free World
18. Tonight's The Night
(Bootlegより)




☆1989年8月5日(土)
KIRIN “BEER'S NEW GIGS” '89
有明コロシアム
招聘元:UDO
Kirinbeer09890805_ticket_s_2 Kirinbeer19890805_program_s

Kirinbeer_t_s 8月05日 有明コロシアム
8月06日 有明コロシアム(台風の為中止、だったらしい)
8月07日 愛知県体育館
8月09日 大阪城ホール
8月10日 大阪城ホール
8月11日 横浜アリーナ
8月12日 横浜アリーナ

出演
ジェフ・ベック・グループ

   Jeff Beck : Guitars
   Terry Bozzio : Drums
   Tony Hymas : Keyboards
バッド・イングリッシュ

   John Waite : Vocals
   Neil Schon : Guitars, Vocals
   Jonathan Cain : Keyboards, Vocals
   Ricky Phillips : Bass, Vocals
   Deen Castronovo : Drums, Vocals
スティーヴ・ルカサー・バンド
   Steve Lukather : Guitars, Vocals
   John Pierce :  Bass
   Joseph Brasler : Guitars
   John Keane : Drums
   Warren Ham : Horns, Background Vocals
   Jeff daniel : Keyboards
タワーオブ・パワー(5、6日)
チャック・ベリー(9,10,11,12日)

リチャード・マークス(12日)

これを見てお解りのように、上位3グループ以外は日によって出演者が違う。私は東京・有明コロシアムで観たので、タワー・オブ・パワーだった。

ジェフ・ベック は新作「ギター・ショップ」を引っ提げての来日。前作「フラッシュ」は歌ものであったが、ここでは一転ガツンとロック・インストを聴かせてくれる。そしてテリー・ボジオの重量感あふれるドラミングが素晴らしい

  

Guitarshop

 私は左記国内初回版を購入したが、amazonのカスタマーレビューによると、紙ジャケット仕様版にはこのデフジャケも付いているらしい。




☆1989年9月29日(金)
ジャクソン・ブラウン・ワールド・イン・モーション・ツアー
日本武道館
☆1989年10月10日(金)
ジャクソン・ブラウン・ワールド・イン・モーション・ツアー
MZA有明
招聘元:HOT STUFF
Jackson19890929_ticket_s Jackson19890929_program_s

Jkct58_2 Chad Cromwell : Drums
Debra Dobkin : Percussion, Vocals
Kevin Dukes : Guitar
Bob Glaub Bass
Doug Haywood : Keyboards, Vocals
Scott Thurston : Keyboards, Vocals

恥ずかしながらあまり良く覚えていないのですよ。MZA有明に行ったのは覚えているのだけれど。
友人に聞いても、MZA有明に行った事も私に言われて思い出したくらいで、いやはや、お互い年を取ったものだと痛感した次第。


☆1989年11月22日(水)
ザ・ドゥービー・ブラザーズ
国立代々木競技場第一体育館
招聘元:UDO
Doobie09891122_ticket_sDoobie09891122_program_s_2

Tom Johnston : Guitars, Vocals
Patrick Simmons : Guitars, Vocals
John Hartman : Drums, Vocals
Tiran Porter : Bass Guitar, Vocals
Michael Hossack : Drums
Bobby Lakind : Percussion, Vocals

1982年に一度解散したドゥービーであったが、1989年に初期メンバーを中心に再結成されアルバム「サイクルズ(Cycles)」を発表、活動を再開した。

過去1976年、1979年、1981年と三度来日しているが、それはマイケル・マクドナルドの時代であり、トム・ジョンストンのドゥービ-としては初来日となる。

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2011年9月23日 (金)

ライブ回顧録~第五回 【1985-1987】

約一ヶ月ぶりの「ライブ回顧録」更新です。

【1985-1987
 アナログからデジタルへ移行しつつある時代。1984年より「ぴあ」が、「チケットぴあ」というチケットのコンピューターオンライン販売を始めた。私の所有するチケットも、1985年から「チケットぴあ」のコンピューター出力された味気のないものに変わっている。購入方法も店頭購入から電話予約へ、そしてインターネット予約へと変わった。大変ではあったが徹夜でプレイガイドの前に並んだ昔が懐かしい。私のチケットからKYODOの文字が消え、ほとんどがUDOになって行く。
 またこの頃より「国立代々木競技場第一体育館」でコンサートが多く開催されるようになった。別名「代々木オリンピックプール」だ。このライブ回顧録を書くにあたり、チケットやプログラムを見返したのだが、アーティストによってはチケットには「国立代々木競技場(第一)」と印字されているが、プログラムには「代々木オリンピックプール」と記載されていたりする。ここではすべて「国立代々木競技場第一体育館」で統一させていただく。

1985 ブルース・スプリングスティーン
1985 エリック・クラプトン
1986 チェット・ベイカー
1986 ジェフ・ベック
1986 クリストファー・クロス&グレン・フライ
19877 ジャクソン・ブラウン 


☆1985年4月10日(水)

Springsteen19850400_program_s_2 ブルース・スプリングスティーン
ボーン・イン・ザ・U.S.A
.ツアー
国立代々木競技場第一体育館
招聘元:UDO

チケットが残っていないのでいつ行ったのか分からなかったが、4月10日だったと、友人が教えてくれた。

会社帰りに少し遅れて行った時には、すでに会場は総立ち状態で自分の席にたどり着くのもやっと。何しろオープニングが“ボーン・イン・ザ・U.S.A.”ですから。う~ん、最初から聴きたかった! とにかく熱い(スプリングスティーンが)、楽しいコンサートだった。

ここ15年ほどはジャクソン・ブラウン、ブライアン・ウイルソン、ジェフ・ベック等の動きの少ないコンサートしか行っていないので、たまにはこんなコンサートも行ってみたいや。

Setlist(setlist.fmより)
01.Born in the U.S.A.
02.Out In the Street
03.Darlington County
04.Working on the Highway
05.Johnny 99
06.Atlantic City
07.The River
08.Prove It All Night
09.Glory Days
10.The Promised Land
11.My Hometown
12.Badlands
13.Thunder Road
14.Cover Me
15.Dancing in the Dark
16.Hungry Heart
17.Cadillac Ranch
18.Downbound Train
19.I'm On Fire
20.Pink Cadillac
21.Bobby Jean
22.Racing in the Street
23.Born to Run
24.Ramrod
25.Rockin' All Over The World
  (John Fogerty cover)
26.Twist and Shout
  (The Isley Brothers cover)
27.Do You Love Me ?
  (The Contours cover)

東京では4月10日、11日、13日、15日、16日の5日間公演が行われた。日によって演奏曲数と曲順に変わりはあるものの、“Born in the U.S.A.”に始まり、“Twist and Shout”と“Do You Love Me ?”で終わるというパターンに変わりはないようだ。

異なる点はと言うと、2日目まで演奏していた“Rockin' All Over The World”は3日目から姿を消し、4日目、5日目にはプレスリーの“好きにならずにいられない”が加わった。そして5日目のみ“ビコーズ・ザ・ナイト”を演奏しているようだ。



☆1985年10月5日(土)

エリック・クラプトン
国立代々木競技場第一体育館
招聘元:UDO
Clapton19851005_ticket_s Clapton19851005_program_s

Tim Renwick : Guitar
Donald “Duck” Dunn : Bass Guitar
Chris Stainton : Keyboards
Jamie Oldaker : Drums
Shaun Murphy : Background Vocals, Percussion
Laura Creamer : Background Vocals

“Forever Man ”のPVがカッコ良かったから観に行ったようなものかな?やはりカッコ良かったよ。

Setlist(setlist.fmより)
01. Tulsa Time
02. Motherless Children
03. I Shot The Sheriff
04. Same Old Blues
05. Tangled In Love
06. White Room
07. Hold Me Now
08. Wonderful Tonight
09. She's Waiting
10. Lay Down Sally
11. Badge
12. Let It Rain
13. Double Trouble
14. Cocaine
15. Layla
16. Forever Man
17. Further On Up The Road



☆1986年3月17日(月)

チェット・ベイカー・カルテット
東京渋谷:パルコ劇場
招聘元:
Chetbaker19860317_ticket_s Chetbaker19860317_program_s

Chet Baker : Trumpet, Vocal
Michel Grailler : Piano
Ricardo Del Fra : Bass
John Engels : Drums

当時勤めていた会社の、ジャズ・ファンである後輩に薦められて聴いたのがチェット・ベイカーの“チェット・ベイカー・シングス”というアルバムだった。まずアルバム・ジャケットに惹かれた。白のTシャツ姿でマイクに向かう彼の横顔は、ジェームス・ディーンを思わせるカッコよさだ。そして聴いてみていっそうその魅力に取りつかれた。甘くメロウなトランペットと中性的で妖しいボーカルがたまらない。

チェット・ベイカーは1952年、彼が22歳の時にチャーリー・パーカーに認められプロとして活動を開始する。“チェット・ベイカー・シングス”は1954年にレコーディングされ、このアルバムのヒットにより、ジャズ界での地位と人気を不動のものとする。当時の人気投票では、一時マイルス・デイビスを凌ぎトップの座を獲得していたらしい。しかしその後60年代まではドラッグなどが原因で不遇の時を過ごすが、1973年にCTIに吹き込んだ“枯葉”で奇跡的な復活を遂げた。

日本にはこの時初来日、翌1987年にも来日したが、何と1988年に宿泊先のアムステルダムのホテルの窓から転落死してしまう。転落の原因は明らかになっていない。





☆1986年6月10日(火)

ジェフ・ベックグループ
日本武道館
招聘元:UDO
Beck19860610_ticket_s Beck19860610_program_s

Jan Hammer : Keyboards
Simon Phillips : Drums
Jimmy Hall : Vocals
Doug Wimbish : Bass

私が前年にエリック・クラプトン、そしてこの年にジェフ・ベックを観に行ったのは、「The Arms Concert」のビデオを観たのがきっかけだった。自らも多発性硬化症という病に冒されていた元フェイセズのロニー・レーンが呼びかけ、その多発性硬化症の研究機関への支援の為に開催されたコンサートである。エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジ、スティーブ・ウインウッド等が一堂に会した。

T_front_s_5 このビデオはロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで収録された作品だが、アメリカでこのコンサートを観たという知り合いがいて、会場で購入したTシャツを私に譲ってくれた。私はこのTシャツを着て意気揚々と武道館に出かけたのだが、何と同じTシャツを着ている男性と会場前でバッタリ出くわし、お互いに顔を見合わせて嬉しいどころか、バツの悪い思いをした覚えがある。

Setlist
01.Escape
02.Gets Us All In The End
03.Ecstasy
04.Ambitious
05.Goodbye Pork Pie Hat
06.Stop, Look, And Listen
07.The Pump
08.Star Cycle
09.Cause We've Ended As Lovers
10.Miami Vice New York Theme
11.Led Boots
12.Love Will
13.Miami Vice Theme
14.Blue Wind
15.People Get Ready
16.Freeway Jam
17.Going Down
18.Wild Thing

1.People Get Ready-Music Video
2.People Get Ready-Live



☆1986年8月3日(日)

Crossfrey1986080203_program_s_2 クリストファー・クロス&グレン・フライ
東京 よみうりランド EAST
招聘元:UDO

夏の盛りの野外コンサート、いや~暑かった!“Kirin Sound Together '86”と題されておりキリンビールがスポンサーなので会場でビールが飲めるのだが、炎天下でビールを飲めば余計に汗が出るという悪循環。

クリストファー・クロスに対する熱も少し冷めかけていた時期ではあったが、やっぱり生で聴くと感動するね、良かったよ。コンサートのパンフの中で、グレン・フライが彼について「ギタリストとしても良いギタリストなのに、皆その事に関して認識不足なんじゃないかな」と言っているが、なるほど歌だけでなくギターの腕もなかなかだった。

1.ニューヨーク・シティ・セレナーデ-Arthur's Theme(Best That You Can Do)
2.風立ちぬ-Ride Like The Wind

陽も傾きかけた頃グレン・フライが白いスーツ姿で登場、そして辺りが暗闇に包まれると同時に“You Belong To The City”が始まるという最高のお膳立て。ぐいぐいとグレン・フライの世界に引き込まれて行く。この頃のグレン・フライはカッコ良かったなあ。

最後は二人で“Slow Down”を歌うのだが、これは埋め込み禁止の設定になっているので、こちらからどうぞ。



☆1987年1月15日(木)

ジャクソン・ブラウン-ライブズ・イン・ザ・バランス・ツアー
東京厚生年金会館ホール
招聘元:SMASH
Jackson19870115_ticket_s Jackson_program1987_01_15_s

☆1987年1月19日(月)
ジャクソン・ブラウン-ライブズ・イン・ザ・バランス・ツアー
中野サンプラザホール
招聘元:SMASH
Jackson19870119_ticket_s

Kevin Dukes : Guitar
Bob Glaub : Bass
Doug Haywood : Vocals,Keyboards,Guitar,Saxophone
Scott Thurston : Keyboards,Guitar,Synthesizers,Vocals
Ian Wallacs : Drums

単独公演としては1980年以来となるが、前年1986年12月にジャパン・エイドの為来日(残念ながら観に行っていない)してから、一ヶ月弱での来日である。

バンドも大きく様変わりした。「デヴィッド・リンドレーに代わり、わりと地味なギタリストのケヴィン・デュークスという人が参加・・・・・」と、どなたかのサイトに書かれてあったが、彼はけっこう名の知れたセッション・ミュージシャンらしく、1985年のボズ・スキャッグスの来日公演にも参加、またジャクソンとの来日公演の後1987年7月にはビリー・ジョエルのバンドの一員としてソ連ツアーに参加、このツアーの模様は「コンツェルト-ライヴ・イン・U.S.S.R.-」としてリリースされている。この人、私はけっこう好きで、今のジャクソンのバンドは確かに上手いんだが、まとまり過ぎてあまりスリリングじゃない、というのが私個人の感想です。

1月15日Setlist(Meg3提供)
01.Boulevard
02.Tender Is The Night
03.That Girl Could Sing
04.In The Shape Of A Heart
05.Downtown
06.For Everyman
07.Lawyers In Love
08.Soldier Of Plenty
09.Black And White
10.Late For The Sky
11.Rosie
12.Call It A Loan
13.Till I Go Down
14.Lives In The Balance
15.Lawless Avenues
16.For America
17.The Pretender
18.Running On Empty
-encore-
19.Doctor My Eyes
20.Somebody's Baby
21.The Load Out -Stay
-encore-
22.For A Rocker
23.Crow On The Cradle
※Meg3はこの年、東京公演6日間のうち5日間行ったので、「多少間違いがあるかも・・・」との事です。

《追記》2012年2月10日
中野サンプラザの公演を録音したカセットが見つかりました。残念ながら2本録音したうち、前半の1本はケースのみでカセット不明ですが、曲目だけは分かりましたので追記します。

1月19日Setlist
01.Boulevard
02.Tender Is The Night
03.That Girl Could Sing
04.In The Shape Of A Heart
05.Candy
06.Downtown
07.For Everyman
08.Lawyers In Love
09.Soldier Of Plenty
10.Black And White
11.Late For The Sky
12.For A Dancer
13.Rosie
14.Call It A Loan
15.Till I Go Down
16.Lives In The Balance
17.Lawless Avenues
18.For America
19.The Pretender
20.Running On Empty
-encore-
21.Doctor My Eyes
22.Somebody's Baby
23.The Load Out -Stay
-encore-
24.For A Rocker

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2011年8月19日 (金)

ライブ回顧録~第四回 【1982-1984】

【1982-1984
色んなジャンルの音楽を聴いていた頃。ジャズあり、ニュー・ウェイヴ(?)あり。
1982 マンハッタン・トランスファー
1982 グレン・フライ
1983 M.J.Q-モダン・ジャズ・カルテット
1983 ザ・バンド
1983 オーレックス・ジャズ・フェスティバル '83
1984 リンダ・ロンシュタット&ネルソン・リドル・オーケストラ
1984 スタイル・カウンシル
1984 ビッグ・カントリー  


☆1982年2月7日(日)

マンハッタン・トランスファー
中野サンプラザホール
招聘元:KYODO
Manhattantransfer19820207_ticket_s Manhattantransfer19820207_program_s

前年1981年にアルバム「モダン・パラダイス」(Mecca For Modern)を発表し、シングル・カットされた“ボーイ・フロム N.Y.CITY”がヒットした。

これは1986年の来日公演の映像です。



☆1982年9月16日(日)

グレン・フライ
日本武道館
招聘元:UDO
Glenn19820916_ticket_s Glenn19820916_program_s

David Wolinski : Keyboards
John Robinson : Drums
Dancan Cameron : Guitar
Josf Leo : Guitar
Vince Melamed : Keyboards
Bryan Garofalo : Bass
Al Garth : Sax
Michael Huey : Drums

初のソロ・アルバム「No Fun Aloud」発売後の来日公演。ソロ・アルバムからのナンバーとイーグルス時代の曲を聴かせてくれた。

ところで、このアルバムの1曲目に収められている“I Founf Somebody”、アマゾンのアルバム・レビューにも書かれているが、彼のベスト・アルバムのいずれにも収録されていない。これは何か理由があっての事だと思うのだが、ご存じの方は是非とも教えてください。
音声がずれていますが懐かしいので。




☆1983年2月4日(金)

M.J.Q.-モダン・ジャズ・カルテット
NHKホール
招聘元:KYODO
Mjq19830204_ticket_s Mjq19830204_xprogram_s

モダン・ジャズ・カルテットは1952年に結成され、1974年にヴァイブのミルト・ジャクソンがグループからの脱退を宣言した事により解散を余儀なくされる。しかし、1981年10月に日本武道館で開催された「パイオニア・ライブ・スペシャル~モンタレー・ジャズ・フェスティヴァル・イン・ジャパン」で7年ぶりに復活する。

あまり表情をくずさずクールなジョン・ルイスのピアノと、グルーブするミルト・ジャクソンのヴァイブ、その相反する個性のカラミは絶妙である。

この何年か後に、ミルト・ジャクソンとレイ・ブラウンのカルテットの公演にも行ったのだが、いつだったのかは覚えていない。場所は五反田の簡易保険ホールだったと思うのだが・・・

M.J.Q.のアルバムはたくさん有りすぎて絞れないので、1974年の“ラスト・コンサート”を



☆1983年9月1日(木)

ザ・バンド
東京厚生年金会館ホール
招聘元:SWAT
Band19830901_ticket_s Band19830901_program_s

Band19830901_fryer_s ザ・バンドは、1976年11月の「ラスト・ワルツ」 を境に活動を中止するが、1983年にロビー・ロバートソン抜きで再結成されツアーを行った。これが、ザ・バンドの初来日公演だ。

ロビー・ロバートソン以外のメンバーにサポート・メンバーとしてケイト・ブラザーズが参加している。ロビー・ロバートソンのギターが聴けないのは残念であったが、ザ・バンドのファンにとっては待望のライブであった。何しろ3人のボーカルは聴けたんだから。

翌9月2日の公演を収録したDVDとCDが発売されているので、そこから収録曲をご紹介。
01. Intro
02. Rag Mama Rag
03. Long Black Veil
04. Up On Cripple Creek
05. The Shape I'm In
06. It Makes No Difference
07. Milk Cow Boogie
08. Mystery Train
09. King Harvest (Has Surely Come)
10. Voodoo Music
11. W.S. Walcott Medicine Show
12. You Don't Know Me
13. Stage Fright
Disc: 2
01. Caldonia
02. Chest Fever
03. Java Blues
04. I Shall Be Released
05. Back To Memphis    
06. The Weight
07. (I Don't Want To) Hang Up My Rock And Roll Shoes
08. Blaze Of Glory
09. Willie And The Hand Jive
10. Ophelia

私と大学時代の友人Meg3、そしてMeg3の知り合いの年上の方々とライブの後に新宿のゴールデン街に行ったのだが、そこで衝撃的なニュースを耳にする事になる。この日の未明にサハリン沖で消息を絶った大韓航空機が、実はソ連軍機により撃墜されていた事が判明したのだ。これが「大韓航空機撃墜事件」である。そして、私は存じ上げないのだが、私の友人Meg3たちの知り合いのお店のマスターが、その飛行機に乗っていた事が判明し、それまで楽しかった酒の席は一転、重苦しい空気に包まれた。そして私たちは家路に急いだ。


☆1983年9月4日(日)
オーレックス・ジャズ・フェスティバル'83
横浜スタジアム
招聘元:KYODO YOKOHAMA
Aurex19830904_ticket_s Aurex19830904_program_s

オープニング・バンド:NORIKI
第一部:ショーティ・ロジャーズ&ザ・ウエスト・コースト・ジャイアンツ
第一部:スペシャル・ゲスト:シェリー・マン
第二部:アート・ブレイキー&オールスター・ジャズ・メッセンジャーズ
第三部:グローバー・ワシントンJr
第一部:フィーチュアリング:ピーセス・オブ・ア・ドリーム
第四部:レス・ブラウン&ヒズ・バンド・オブ・レナウン
第一部:ウイズ・ローズマリー・クルーニー
第一部:スペシャル・ゲスト:ジョージ・オールド/バディ・デフランコ

それほどジャズに詳しい訳ではない為、ウエストコースト・ジャイアンツに関してはあまり記憶がない。ジャズ・ファンの方には「ごめんなさい!」

アート・ブレイキーは、黒光りする体に黒いタンクトップ、だったと思う。ウイントン・マルサリスも参加していた。

グローバー・ワシントンJrのグループにはボーカルとしてグラディ・テイトが参加、“Just The Two Of Us”雨の歌~Rain Songs~その3で紹介した)を歌った。

レス・ブラウンの楽団では、女性歌手の登場に会場は沸いたが、それはローズマリー・クルーニー(俳優ジョージ・クルーニーの叔母)ではなかった。しかし“センチメンタル・ジャーニー”等なかなか素晴らしい歌声を聴かせてくれた。それもそのはず、後に調べたところ彼女はジョー・アン・グリアと言い、1950年代前半に楽団の専属歌手だったそうな。バンドの演奏もノリの良い楽しいものだった。
ローズマリー・クルーニー登場は、“Come On A My House”(家においでよ)だったか。スタンダードを中心に素晴らしいショーだった。



☆1984年4月4日(水)

リンダ・ロンシュタット&ネルソン・リドル・オーケストラ
NHKホール
招聘元:KYODO
Lindaronstadt19840404_ticket_s Lindaronstadt19840404_program_s

1970年代に「ウエスト・コーストの歌姫」と呼ばれたリンダは、80年代に入り「激愛」(Mad Love)ではエルビス・コステロやマーク・ゴールデンバーグの曲を中心にした選曲でロック色を深め、続く「ゲット・クローサー」(Get Closer)では、真っ赤に白の水玉のワンピースでシャウトするかと思えばバラードも聴かせてくれた。

そして1983年には、フランク・シナトラとの仕事で知られるネルソン・リドルを迎え、、素晴らしいスタンダード曲集「ホワッツ・ニュー」(What's New)を発表した。

切ない恋心を歌うリンダはとてもキュートで、聴いている自分もなんだか切なくなるような気持ちにさせられるコンサートだった。

チケットに「第13回東京音楽祭協賛」とあるように、リンダは東京音楽祭のスペシャル・ゲストとしても招かれ、本選のステージで数曲披露している。このステージと神奈川県民ホールでの公演はTBS系列で放映された。

What's New-PV

Falling In Love again-Live at Kanagawa Kenmin Hall
Dream-Live at Kanagawa Kenmin Hall


☆1984年4月29日(日)
スタイル・カウンシル
東京厚生年金会館ホール
招聘元:Van Production
Stylecouncil19840429_ticket_s

☆1984年5月5日(土)
ビッグ・カントリー
東京厚生年金会館ホール
招聘元:Van Production
Bigcountry19840505_ticket_s

4月の後半から5月に連休にかけて、“FROM A PRESENTS 明日のスーパースターたち FM LIVE-ALIVE '84”と題されたコンサートが開催された。他にインエクセス、モーテルズ、ロマンティクスが来日し、日替わりでコンサートが開かれた。

スタイル・カウンシルはレコードは持っていたがそれほど好きなグループという事でもなく、今聴く事はほとんどない。

ビッグ・カントリーはスコットランドのバンドで、ギターが奏でるバグパイプのような音が特徴的でけっこう好きなバンドだった。ステージでは、スキップのようなステップを踏みながらの演奏が印象的だった。観客も飛び跳ねてます。

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2011年8月 5日 (金)

ライブ回顧録~第三回 【1980-1981】

【1980-1981
前年のリンダ・ロンシュタット、イーグルスに引き続き、まだまだウエスト・コースト系のコンサートが多かった。
1980 J.D.サウザー
1980 ニコレット・ラーソン
1980 ジャパン・ジャム2
1980 ジャクソン・ブラウン
1981 スティービー・ワンダー
1981 REO スピードワゴン

☆1980年2月22日(金)
J.D.サウザー
東京厚生年金会館ホール
招聘元:KYODO
Jd19800222_ticket_s Jd19800222_program_s

Vincent Edward Melamed : Keyboards
David LawKemper : Drums
Robert Isamu Tsukamoto : Bass
John.C.Leo : Lead Guitar
Jorge Antonio Calderon : Vocals

単独の公演としては初めての来日である。それまで泉谷しげるのコンサートやローリング・ココナツ・レビューへの出演で来日はしているが、前年1979年発表の“ユア・オンリー・ロンリー”の大ヒットを受けての待望の来日公演と言う事になる。それまで日本では、一部のウエスト・コースト・ロックのファンにしか知られていなかった彼だが、この曲のヒットにより多くのファンを獲得した訳だ。とは言え、それらの人々がそれ以前のソロ作やサウザー・ヒルマン・ヒューレイ・バンドを聴いてくれたかは疑問だが。

このコンサートの一番の盛り上がりは、飛び入りで参加した泉谷しげるだった?



☆1980年5月27日(火)

ニコレット・ラーソン
東京厚生年金会館ホール
招聘元:KYODO
Nicolettelarson19800527_ticket_s Nicolettelarson19800527_program_s

Nicolettelarson19800527_fryer_s Doug Livingston : Keyboards
Kenny Gradney : Bass
Paul Barere : Guitar
Rick Shlosser : Drums
Bobby Lakind : Percussion/Vocals
Lee Thornberg : Trumpet
Gerome Jumonville : Saxophone

フールズ・ゴールド、リトル・フィート、ドゥービー・ブラザーズのメンバーをバックに
フールズ・ゴールド、リトル・フィート、ドゥービー・ブラザーズのメンバーをバックに、小柄で愛らしい姿が印象的だった。

そんな彼女も、1997年に脳浮腫の為亡くなった。45歳だった。翌年にサンタモニカで開催されたトリビュート・コンサートには、彼女と所縁の深いミュージシャンが数多く参加した。 Lottalove3sm

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☆1980年8月17日(日)

ジャパン・ジャム 2
横浜スタジアム
招聘元:VAN PLANNING
Japanjam219800817_ticket_s Japanjam219800817_program_s

出演バンド
チープ・トリック
アトランタ・リズム・セクション
カラパナ
サザン・オール・スターズ
スペクトラム
RCサクセション

チケットやプログラムにその名前は載っていないが、RCサクセションも参加しパワフルなステージを見せてくれた。

私のお目当てはアトランタ・リズム・セクションだった。バンド名が示すように南部のバンドではあるが、オールマン・ブラザーズ・バンドやレーナード・スキナードなどの、いわゆるサザン・ロックの泥臭さとは無縁のソフィスティケイトされた音楽だ。それは、その髭面からは想像つかない少し鼻にかかった優しい歌声のリード・ボーカル、ロニー・ハモンドによるところも大きい。そのロニー・ハモンドが今年(2011年)の3月14日、心臓発作の為ジョージア州モンロー郡の病院で亡くなったそうだ。享年60歳。

そして、一緒に行ったサーファーである会社の後輩のお目当てはカラパナだった。しかし、この頃のカラパナはフュージョン色が濃く、彼の知っているカラパナではなかった。残念!

チープ・トリックは、前年1979年発表のアルバム「ドリーム・ポリス」が全米6位を記録している。ベースのトム・ピーターソンはこの時既に脱退(1987年に再加入)していたが、コンサートプログラムにはトムの名前が載っており、トムの脱退を知らなかったファンもいたようだ。しかし、ステージは大雨(この日途中から雨が降り出した)に負けない熱の入ったものであった。

1.RCサクセション-雨上がりの夜空に
2.アトランタ・リズム・セクション-イマジナリー・ラバー
3.カラパナ-メニイ・クラシック・モーメンツ
4.チープ・トリック-ドリーム・ポリス



☆1980年11月23日(日)

ジャクソン・ブラウン(ホールド・アウト・ツアー)
日本武道館
招聘元:UDO
Jackson19801123_ticket_s Jackson19801123_program_s

Jackson19801123_fryer_s David Lindley : Guitar
Russ Kankel : Drums
Bob Glaub : Bass
Craig Doerge : Keyboards
Bill : Payne : Keyboards
Doug Haywood : Vocals
Rosemary Butler : Vocals

最高の布陣である。これこそ最強のメンバーと言うファンも多い。やはり“ステイ”はローズマリー・バトラーの迫力あるボーカルと、デヴィッド・リンドレーのファルセットがあってこそだ。

ホールド・アウト・ツアーとは言っても、ステージのバックのスクリーンには“ランニング・オン・エンプティー”のジャケットの風景が映し出されていた。

アルバム「ホールド・アウト」は、この年の9月に全米No.1を獲得している。現在のところ、彼にとって唯一のNo.1アルバムではあるが、彼のファンにはあまり評判が良くない。“ディスコ・アポカリプス”での決して上手いとは言えないファルセットや、“ブールヴァード”のサウンドには、正直驚いたものだ。このアルバムが二度目の妻となる(後に離婚)リン・スイーニーに捧げられていると言うのもファンから良く思われていないのか。“ホールド・オン・ホールド・アウト”では『I Love You』 とまで言っている。そうそう、この部分、来日公演では『アイシテル』と歌ってました。私はこの曲好きなのだが、私の友人のジャクソン・ファンMeg3は嫌いらしい。ジャクソン自身も近年この曲をステージで歌うことは無くなった。しかし“オブ・ミッシング・パーソンズ”や“コール・イット・ア・ローン”など素晴らしい曲もある。最近のステージでは“ブールヴァード”をセット・リストの1曲目に持ってくることも多いようだ。2008年のSoundStageや2010年の来日公演でもそうであった。大学時代の友人に「うなぎが這うような声」(随分と失礼な言い方ではあるが、当たっていなくもない)と評されたジャクソンのボーカルも力強くなった。

Setlist(setlist.fmより)
01.The Fuse
02.For Everyman
03.Here Come Those Tears Again
04.Fountain of Sorrow
05.Call it a Loan
06.You Love the Thunder
07.Of Missing Persons
08.Before the Deluge
09.Disco Apocalypse
10.That Girl Could Sing
11.Hold Out
12.Boulevard
13.Doctor My Eyes
14.Running on Empty
15.Sleep's Dark and Silent Gate
16.The Pretender
17.Hold On Hold Out
18.The Load-Out
19.Stay
20.Take it Easy

これから先歌ってくれそうにない“ホールド・オン・ホールド・アウト”です。



☆1981年3月31日(火)

スティービー・ワンダー
日本武道館
招聘元:KYODO
Stevie19810401_ticket_s Stevie19810401_program_s

プログラムの表紙からわかるように、1980年の「ホッター・ザン・ジュライ」発表後のツアーである。

コーラスの女性二人と両手をつなぎながらステージ上の階段を降りて登場してきたのを覚えているが、他はあまり良く覚えていない。だいいち、このアルバム持ってないし。“マスター・ブラスター”は好きです。



☆1981年9月29日(火)

REO スピードワゴン
日本武道館
招聘元:UNIVERSAL ORIENT PROMOTIONS
Reospeedwagon19810929_ticket_s Reo19810929_program_s

Reo19810929_fryer_s_2 アルバム「禁じられた夜」(Hi Infidelity)はとにかく売れた。なんせ、それまで8週連続1位を記録していたジョン・レノンの「ダブル・ファンタジー」を蹴落として1位になるや、その後15週連続1位という記録を残している。
シングル・カットされた“キープ・オン・ラヴィング・ユー”も1位になった。日本では“涙のレター”がシングル・カットされヒット。
REO スピードワゴンは一度解散したもののまた再結成し、現在も活動を続けているらしい。去年私は、彼らとスティックスのツアー(2000)のライブ映像を観た。同窓会だね。

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2011年7月21日 (木)

ライブ回顧録~第二回 【1978-1979】

【1978-1979
働き始めて少し余裕が出てきた頃
1978 ボブ・ディラン
1979 リンダ・ロンシュタット
1979 ロッド・スチュワート
1979 イーグルス
1979 ジャパン・ジャム

☆1978年3月2日(木)
ボブ・ディラン
日本武道館
招聘元:KYODO & UDO
Dylan1978302_ticket_s Dylan1978302_program_s

この年の2月20日~3月4日、ディランは東京の日本武道館で8回、大阪の松下電器体育館(現パナソニックアリーナ)で3回、計11回の初来日公演を行っている。

ディランをそれほど聴きこんでいる訳でもなく予習もせずに行った私は、あまりにも大胆なアレンジの演奏にイントロを聴いても何の曲だか分らなかった。

2月28日と3月1日の演奏を収めたライブ盤は「武道館」として発売され、ファンの中にはこれを名盤と言う人も多いと言う。



☆1979年3月3日(土)

リンダ・ロンシュタット
オープニング・アクト=リヴィングストン・テイラー
日本武道館
招聘元:KYODO
Linda_19790303_ticket_s Linda1979030203_program_s

Linda1979030203_lp_s_2 前年に発売され、「悪いあなた」(Heart Like A Wheel)、「夢はひとつだけ」
(Simple Dreams)に続き3つ目のNO.1を獲得するアルバム、「ミス・アメリカ」
(Living In The USA)
を引っ提げ満を持しての初来日公演。
右はアメリカ盤のピクチャーレコード。

バンドメンバーは
Waddy Wachtel : Guitar
Kenny Edwards : Bass
Russ Kunkel : Drums
Dan Dugmore : Steel Guitar
Don Grolnick : Keyboard

悪いわけがない。“またひとりぼっち”(Lose Again)で始まったヒット曲のオン・パレードは感涙ものだった。この来日公演はFMでも放送されカセット・テープ(そういう時代です)に録音したのだが、どこへいってしまったのやら見当たらない。チケットもそのカセットのケースに入れておいたので残念ながら公開できません。(2012年2月10日見つかりました。)

Setlist(FM放送音源より)
01.Lose Again
02.That'll Be The Day
03.Blue Bayou
04.When Will I Be In Loved
05.It Doesn't Matter Anymore
06.Willin'
07.Alison
08.All That You Dream
09.Love Me Tender
10.Just One Look
11.Desperado
12.Mohammed's Radio
13.It's So Easy
14.Someone To Lay Down Beside Me
15.My Blue Tears
16.Poor Poor Pitiful Me
17.Tumbling Dice
18.You're No Good
19.Sorrow Lives Here
20.Back In The U.S.A.

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Rod19790315_ticket_s ☆1979年3月15日(木)

ロッド・スチュワート-Blonds Have More Fun Tour
日本武道館
招聘元:音楽舎

チケットは抽選による販売であり、私ははずれたが友人Meg3が見事当選したおかげで観る事が出来た。そのチケットを私は紛失してしまったが、友人Meg3が自分のチケットを送って来てくれたのでここに公開出来る事になった。ありがとう、Meg3 !

前年に発売されたアルバム「スーパースターはブロンドがお好き」(Blonda Have More Fun)からシングル・カットされた“アイム・セクシー”(Da Ya Think I'm Sexy ?)が2月に全米NO.1(4週連続)になった事もあり、コンサートは大いに盛り上がった。この曲は古くからのファンから非難を浴びたり、ジョルジ・ベン“タジ・マハール”との間で盗作問題が生じたりと、話題の多い曲ではあった。

コンサートでは、カーマイン・アピスの後ろの大きなドラと彼のスティックさばきが特に印象的だった。“セイリング”ではみんなが曲に合わせて両手を振っていたな。

“Da Ya Think I'm Sexy ?”のPVは埋め込み無効の設定なのでこちらからどうぞ。




☆1979年625日(

イーグルス-The Long Run Tour
日本武道館
招聘元:UDO
Eagles19790625_ticket_s Eagles19790625_program_s

1976年の初来日の時には変な意地を張り(ジョー・ウォルシュの加入)コンサートには行かなかったものの、観てきた友人の話を聞いて後悔した私は、ランディー・マイズナーまで抜けてしまったイーグルスをついに観に行く事にした。

この頃のオープニングは、当然の事ながらホテル・カリフォルニア。ギターのイントロで会場は大興奮であった。席が武道館の2階スタンドという事もあり、音響はあまり良くなく、バスドラの「ドンドン」という音がやけに耳に残った印象がある。

コンサートが終わってからは、友人の友人の立川の家に4、5人で泊まり、朝みんなで“テキーラ・サンライズ”を聴いたのを覚えている。その日は平日だったが、私はちゃんと仕事に行ったのかなあ?みんなはどうしたんだ?


【追記】2011年9月15日
チケットに6月25日と印刷されているのでそう信じて疑わなかったのだが、プログラムを見てみると、公演日程は9月17日から9月25日となっている。念の為UDOさんの “ARTISTS, INC. HISTORY” のページを確認すると、イーグルスの招聘は確かに9月だ。これはどういう事?当初6月の予定が9月に延期になったっていう事?全然覚えていない。どなたかご存じの方がいらしたら教えて下さい。

この件の確認の為Bootlegを探したところ、9月22日大阪公演のCDがあったので、その収録曲目をご紹介。
DISC ONE
01. Hotel California
02. Already Gone
03. In The City
04. Doolin-Dalton
05. Doolin-Dalton / Desperado(reprise)
06. Lyin' Eyes
07. I Can't Tell You Wh
08. Desperado
09. Heartache Tonight
10. One Of These Nights

DISC TWO
01. Turn To Stone
02. The Long Run
03. Life's Been Good
04. Life In The Fast Lane
05. Rocky Mountain Way
06. Take It Easy
07. Tequila Sunrise
08. The Best Of My Love



☆1979年8月5日(日)

ジャパンジャム
江の島特設会場(江の島ヨットハーバー)
招聘元:VAN PLANNING
Japanjam19790805_ticket_s Japanjam19790805_program_s

出演 Japanjam19790805_fryer_s
ビーチ・ボーイズ
ハート
ファイアー・フォール
TKO
サザンオールスターズ

このコンサートは8月4日、5日は江の島で、7日には京都の伏見桃山城キャッスルランドで計3日間開催された。ステージの左右に高く積み上げられたスピーカーが印象的だったが、それはパナソニックのRAMZAだったらしく、パナソニックのサイトにその事が載っている。 ↓をクリック
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TKOはアメリカのハード・ロックの新人バンドだったが、良く覚えていない。

ファイアーフォールは元フライング・バリトー・ブラザ-ズリック・ロバーツを中心としたコロラド・ベースのバンド。リック・ロバーツはフロリダ出身であるが、コロラドに対する思いは強いようで、フライング・バリトー・ブラザ-ズ時代に“コロラド”という名曲を書いており、リンダ・ロンシュタットのカバーも有名だ。

ビーチ・ボーイズはデニス・ウイルソンが不参加(怪我の為?)、ブライアンは居るには居たが精彩を欠いていた。その分マイク・ラブが会場を盛り上げていた印象がある。この年の春ビーチ・ボーイズは“L.A.(ライト・アルバム)”を発表、シングル・カットされた“Lady Lynda”はイギリスではトップ10に入るヒットを記録した。

私のお目当てもビーチ・ボーイズとファイアーフォールだったのだが、一番良かったのはハートだった。ギターは前述のRAMZAのスピーカーの上によじ登っての大熱演。当時のバンドの勢いを感じた。ちなみに、現在の私の携帯メールの着信音はハートの“バラクーダ”のイントロです。

「オール・スター・トリビュート・トゥ・ブライアン・ウィルソン」という映像作品がある。これは2001年にニューヨークのラジオ・シティー・ホールで行われたブライアン・ウィルソンのトリビュート・コンサートの模様を収録したものであるが、この中でハートのアンとナンシーはビーチ・ボーイズのグッド・ヴァイブレーションズを歌っている。まさかこんな事が起きようとは、1979年当時には思いもよらなかった。

ジャパン・ジャムの音源はブートレグとして出回っているので、TKOとハートの演奏はYouTubeで聴ける(音源だけ)。

1.TKO-Let It Roll
2.Heart-Crazy On You

ファイアーフォールは残念ながら全盛期の動画で良いものが見当たらないので、サウンドだけですが“Strange Way”を。

ファイアーフォール時代の曲をロバーツ・マイズナー・バンド(リック・ロバーツとランディー・マイズナー)が演奏している動画があるのだが、残念ながら埋め込み無効の設定になっている。いわゆるカントリーロック的音楽のファンにはたまらない組み合わせなので、これもぜひ観てほしい。
“You are The Woman” by The Roberts Meisner Band



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2011年7月 9日 (土)

ライブ回顧録~第一回 【1974-1977】

私の住まいは東京なので、3月11日の震災による大きな被害は無かったが、それでも本棚の上に無造作に積み上げられたソフトやハードのパッケージは落ち、棚の中の映画やコンサートのプログラムも崩れた。「どうせ片付けるなら少し整理をしよう」と思い立った。

ブログに載せる事で、薄れかけた自分の記憶を呼び起こすと同時に、ブログを読んで下さる方々に少しでも自分の事を知っていただけたら、とも思う。これを見れば、私がどんな時代にどんな音楽を聴いて過ごして来たかが、分かっていただけるかも。そして自ずと私の年齢も.。しかしながら、30年以上前からの話なので、多少の記憶違いはあるかも知れない。なにしろ齢(とし)なので。

なるべくその当時の映像も探して紹介したいので、隔週位のペースでアップできたらと思う。

【1974-1977
大学に通っていた四年間。暇はあったがお金が無かった時代。
1974 ムーディー・ブルース
1976 オリビア・ニュートン=ジョン
1977 ジャクソン・ブラウン
1977 ローリング・ココナツ・レビュー・ジャパン・コンサート
1974 ミラージュ・ボウル前夜祭

☆1974年1月18日(金)

ムーディー・ブルース
オープニング・アクト:コスモス・ファクトリー
日本武道館
招聘元:UDO
Moodtblues19740118_ticket_s Moodtblues19740118_program_s

初めて行った外タレのコンサート
一浪していた私はこの年大学に入学したので、入試前に観に行った事になる。1月の武道館はやけに寒かったのを覚えている。初期のR & Bグループから、プログレバンドへ変身を遂げてからの7枚目のアルバム「セブンス・ソジャーン」(1972)発表後のワールド・ツアーの一環であったと思う。レコードを通して聴く音とは違い、かなり荒い演奏だったような気がする。しかし、初めて生で聴くメロトロンの音は、寒々とした空気と相まって幻想的な雰囲気を醸し出していた。この後彼らはグループとしての活動を一時休止して、それぞれソロ活動に入っていく事になる。

Moodtblues19740118_fryer_s 当日のセットリストは
01.ハイアー・アンド・ハイアー
02.アウト・アンド・イン
03.愛のストーリー
04.生命をもう一度
05.チューズデイ・アフタヌーン
06.ティモシー・リアリー
07.ウォッチング・アンド・ウエイティング
08.限りなき道
09.メランコリー・マン
10.アー・ユー・シッティング・コンフォタブリー
11.夢
12.ハブ・ユー・ハード(パート1)
13.航海
14.ハブ・ユー・ハード(パート2)
15.サテンの夜
16.ロックンロール・シンガー
17.クエッション
 (アンコール)
18.ライド・マイ・シーソー

武道館でのライブ音源です。



☆1976年12月13日(月)

オリビア・ニュートン=ジョン
オープニング・アクト:ランディ・エデルマン
日本武道館
招聘元:KYODO
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この年、彼女は「水のなかの妖精」と「たそがれの恋」の2枚のアルバムを発表し、「水のなかの妖精」からシングル・カット(日本でのみ)された“ジョリーン”(ドリー・パートン作)が大ヒットしている。



☆1977年3月19日(土)

ジャクソン・ブラウン
東京厚生年金会館ホール
招聘元:KYODO
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David Lindley : Guitar
Mark Jordan : Piano
David Mason : Organ
John Maseuri : Drums
Brian Garofalo : Bass

4枚目のアルバム「プリテンダー」発表の翌年のツアーであり、 初来日公演である。コンサートのオープニングは、「プリテンダー」の1曲目に収録の“ヒューズ”であった。一緒に行った友人Meg3と、一曲目に何を演奏するかをお互いに予想して私の予想が当たったので、これは間違いないと思うのだが、ネット上に公開されている翌日3月20日新宿厚生年金ホールと、3月24日大阪フェスティバルホールのセットリストでは、オープニングは“テイク・イット・イージー”になっている。私の記憶が間違っているのか、それとも20日からセットリストが変更になったのかは定かではない。参考までに20日のセットリストを紹介しておく。

3月20日新宿厚生年金ホール(setlist.fmより)
01.Take it Easy
02.The Fuse
03.Rock Me on the Water
04.Fountain of Sorrow
05.For Everyman
06.Late for the Sky
07.The Only Child
08.Doctor My Eyes
09.These Days
10.For a Dancer
11.Cocaine
12.Here Come Those Tears Again
13.Sleep's Dark and Silent Gate
14.Walking Slow
15.Before the Deluge
16.The Pretender
17.Do You Wanna Dance
18.Redneck Friend
19.Sweet Little Sixteen



☆1977年4月9日(土)

ローリング・ココナツ・レビュー・ジャパン・コンサート
晴海東館(ドーム)
主催:ドルフィン・プロジェクト・ジャパンC・C Rollingcoconut19770409_ticket_s

捕鯨禁止と環境保護を訴えて3日間に渡り開催されたコンサートの2日目、L.A.セッションである。しかし、果たしてどれほどの人間が趣旨に賛同してコンサートに来たのかは疑問である。

New_music_magazine_1977_06 出演者は
テリー・リード
ウォーレン・ジヴォン
ダニー・オキーフ
イルカ
J.D.サウザー
ジャクソン・ブラウン

正直言ってウォーレン・ジヴォンのステージはあまり覚えていない。
“ニューミュージック・マガジン(現在のミュージック・マガジン)1977年6月号”「ローリング・ココナッツを総括する」という特集記事を読み返してやっと思い出した。

鮮明に覚えているのは、ダニー・オキーフが“クジラヲ スクオウ~”と日本語で歌うのを、心のなかで(何いってんだ!)と思いながら聴いていた事、J.D.サウザーが“ニュー・キッド・イン・タウン”を歌った事、ジャクソン・ブラウンがクロスビー&ナッシュの“ウインド・オン・ザ・ウォーター”を歌った事かな。

Jackson Browne Setlistsetlist.fmより)
01.The Fuse
02.Here Come Those Tears Again
03.Take it Easy
04.Wind on the Water
(with J.D. Souther)
05.Sleep's Dark and Silent Gate
06.The Pretender
07.Walking Slow
(with Warren Zevon)
08.The Road and the Sky
09.I Can't Sit Down
(with John Sebastian)
10.Sweet Little Sixteen

ウォーレン・ジヴォンとジャクソンのステージはこんな風だったのかなぁ?



☆1977年12月10日(土)

ミラージュボウル前夜祭
後楽園球場

出演
ゴダイゴ
ウォー

かつて1970年代後半から1990年代前半にかけて、NCAAのカレッジフットボウルの公式試合が東京で開催されていた。1976年はパイオニアがスポンサーの“パイオニアボウル”、1977年から1985年までが三菱自動車の“ミラージュボウル”、そして1986年から1993年までがコカコーラの“コカコーラボウル”である。

これはその第一回ミラージュボウルの試合前日に開催された前夜祭(と言っても昼間だったが)である。ウォーの音楽に合わせて踊った楽しいコンサートだった(と思う)。

雨の歌~Rain Songs~その2の番外編、リー・オスカーの項に書いたように現在ウォーに残るオリジナルメンバーはロニー・ジョーダンのみで、リー・オスカーを始めとする主だったメンバーはLowrider Bandとして活動している。

それでは、ウォーのトップ10ヒットを2曲。
1.シスコ・キッド The Cisco Kid
2.仲間よ目をさませ! Why Can't We Be Friend ?

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