カテゴリー「雨の歌」の3件の記事

2011年6月 3日 (金)

雨の歌~Rain Songs~その3

以前は、タイトルに“雨”がつく曲を特集したが、今回はタイトルに“雨”はつかないが雨の日やその情景が歌われている曲を集めてみた。

01. バス・ストップ/ザ・ホリーズ
 
1966年に全英3位、全米5位。日本ではホリーズと言えばこの曲。作者は後に10ccを結成するグレアム・グールドマンであり、彼はホリーズと同じマンチェスター出身だ。因みにグレアム・グールドマンはヤードバーズ“フォー・ユア・ラブ”の作者でもある。

Bus stop, wet day, she's there, I say
Please share my umbrella
Bus stop, bus goes, she stays, love grows
Under my umbrella

雨の日、バス停に彼女はいる
僕は「傘に入りませんか?」と声をかける
バスは走り去り、彼女は残る
僕の傘の中で恋が芽生える

雨の日にバス停で見かけた女の子に傘をさしかけた事をきっかけに恋が始まる、という中高生が夢見るような話であるが、曲の良さがこの曲を名曲にした。イントロのギター、アラン・クラークのリード・ボーカルとそこに加わるグラハム・ナッシュの高音のハーモニー、このサビの部分がたまらない。
Hollies, The - Bus Stop Lyrics @ LyricsTime.com

ホリーズと言うとグラハム・ナッシュばかりクローズ・アップされるが、アラン・クラークの明るい伸びやかで張りのあるボーカルこそがホリーズの魅力だと思うのだが。グラハム・ナッシュ脱退後の“兄弟の誓い(He Ain't Heavy, He's My Brother)も名曲だ。この曲は1969年に発売され全英2位、翌年全米で7位。その後1988年にこの曲がミラー・ライト・ビールのCMに使用されたり、映画『ランボー3/怒りのアフガン』ビル・メドレー(ライチャス・ブラザーズ)のカバー盤が使用されたことからホリーズ盤も再発され、3週連続全英1位となる大ヒットを記録している。

※グレアム・グールドマンとグラハム・ナッシュのファースト・ネームは、共に“Graham”であるが、ここでは一般的な日本語表記に従い区別した。

1.バス・ストップ
2.兄弟の誓い


01. キャシーの歌/ポール・サイモン(サイモンとガーファンクル)
 
サイモンとガーファンクル(以下S&G)のファースト・アルバム「水曜の朝、午前3時(Wednesday Morning, 3 AM)」(1964)がたいして評判にならずに終わり、ポールはS&Gデビュー前にも訪れていたヨーロッパに再び渡り、クラブで歌う日々を過ごす。そしてイギリスで出会ったのがキャシーである。彼女は会場で“もぎり”をしていたらしい。そしてロンドンで録音されたのが「ポール・サイモン・ソング・ブック」(1965)この曲はそこに収められている。このアルバム・ジャケットにポールと一緒に写っているのがキャシー本人であり、彼女はS&Gの“アメリカの歌詞にも登場する。その後、このアルバムに収められた曲の多くがS&Gとして再録音される事となる。

I hear the drizzle of the rain
Like a memory it falls
Soft and warm continuing
Tapping on my roof and walls

ぼくはこぬか雨の音を聞いている
ぼくの住む屋根や壁をたたく雨
まるで追憶がふるように
やわらかく暖かく降りしきっている
(訳:乃木敏平氏)

という歌詞からこの曲は始まる。各地を歌って回る生活の中で、遠く離れた恋人を想う気持ちが歌われている。
Simon & Garfunkel - Kathy's Song Lyrics @ LyricsTime.com


01. 二人だけ(We're All Alone)/ボズ・スキャッグス
 
アルバム「シルク・ディグリーズ」(1976)収録。このアルバムとビリージョエルの「ストレンジャー」(1977)は当時僕らのマスト・アイテムだった。そして「シルク・ディグリーズ」の制作に参加したデヴィッド・ペイチ、ジェフ・ポーカロ、デヴィッド・ハンゲイトは翌年TOTOを結成する。

Outside the rain begins and it may never end
So cry no more, on the shore dream
Will take us out to the sea
Forever more, forever more

表では雨がふりはじめたようだ 
どうやら 止みそうもない
さあ もう泣くのはおよし
束の間の淡い夢が
僕らを 優しい海まで運んでいってくれる
そうだよ ずっと とこしえに・・・・・・
(訳:山本安見氏)

「どんな事が起こっても風に身をまかせ、二人愛し合っていこう」というようなラブ・ソング。
Boz Scaggs - We're All Alone Lyrics @ LyricsTime.com


01. クリスタルの恋人たち(Just The Two Of Us)/グローバー・ワシントンJr
 
アルバム「ワインライト」(1980)収録。グローバー・ワシントンJrは70年代前半から活躍するサックス・プレーヤーであり、元スタッフの面々が参加した「ワインライト」は大ヒットそしてボーカルにビル・ウィザースをフィーチャーしたこの曲はシングルカットされ全米2位を記録する。ビル・ウィザースはクルセイダーズの“ソウル・シャドウズ”でもボーカルをとっている。

この陳腐な邦題は、“Crystal Raindrops”という歌詞が出てくるところから、当時ベストセラーだった田中康夫氏の「なんとなく、クリスタル」に関連づけて付けられたらしい。

I see the crystal raindrops fall
And the beauty of it all
when the sun comes shining through

僕は水晶のような雨が降るのを見ている
そしてその雨越しに輝く陽の光の美しさ

これまた、ふたりならどんな事でもできるよ、というような内容。

Grover Washington Jr With Bill Withers - Just The Two Of Us Lyrics @ LyricsTime.com


前回の特集
雨の歌~Rain Songs~その1(2010.06.16)
雨の歌~Rain Songs~その2(2010.07.09)

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2010年7月 9日 (金)

雨の歌~Rain Songs~その2

なかなか更新出来ずに1ヶ月たってしまいました。

さて先日紹介した「RHYTHM of the RAIN」というアルバムに影響され、私もすきな曲を集めてCD作ってみました。 あくまで私の好きな曲ですので・・・・・

01. ウォーキン・イン・ザ・レイン/ザ・ウォーカー・ブラザーズ
 「RHYTHM of the RAIN」
CDにはロネッツのオリジナルではなく、ジェイとアメリカンズのカバーが収録されていましたが、カバーならウォーカー・ブラザーズでしょう。ウォーカー・ブラザーズはアメリカ出身の3人組。イギリスに渡り大成功をおさめ、特にスコットはそのルックスと声で多くの女性ファンを魅了しました。1967年2月にプロモーションのため来日、日本中に一大ブームを巻き起こすのですが、その余韻も冷めやらぬ5月に突如解散してしまいます。この曲が彼らのラスト・シングルとしてなりました(70年代後半に一度再結成はするのですが)。ウォーカー・ブラザーズはフィル・スペクターを思わせる重厚な音が特徴でした。ちなみに、私が初めて洋楽のLPを買ったのが彼らのアルバムでした。
 Images
 Everything Under the Sun/The Walker Brothers

02. 恋の雨音(Walking In The Rain With The One I Love)/Love Unlimited
 
1972年ポップチャート14位、R&Bチャート6位。ラブ・アンリミテッドはバリー・ホワイトに見出されたグループで、この曲も彼の作です。雨の中を家に戻った女性が恋人に電話するのですが、この会話がとてもセクシー(バリー・ホワイトの声も)な1曲です。
 Best of

03. 雨のケンタッキー/エルヴィス・プレスリー
 「I Love A Rainy Night」のエディ・ラビット作です。彼は、エルヴィス・プレスリーがこの曲を取り上げた事により一躍脚光を浴びたわけです。私がプレスリーをリアルタイムで聴いていたのは70年代ですが、その時代のプレスリーの曲の中ではサスピシャス・マインドと並び好きな曲です。
 Elvis' Gold Records, Vol. 5

04. 雨/ジリオラ・チンクエッティ
 1969年のサンレモ音楽祭入賞曲です。60年代はアメリカのポップスだけでなく、ヨーロッパのものも数多く日本に入って来ました。イタリアからは彼女の他にボビー・ソロ、ウイルマ・ゴイク、ミルバ、ミーナ、フランスからはシルヴィ・バルタン、ジョニー・アリディー、フランス・ギャル、アダモ、マジョリー・ノエル等々。
 ベスト・オブ・ジリオラ・チンクェッティ

05. 雨のささやき(Rain)/ホセ・フェリシアーノ
 アメリカでは「ハートに火をつけて」が全米第3位を記録していますが、日本では何と言ってもこの曲でしょう。1969年に大ヒットしました。
 10・トゥ・23(紙ジャケット仕様)

06. 雨の日と月曜日は/カーペンターズ
 雨の日と月曜日が憂鬱なのは、世界共通」のようです。そういえば、ブータウン・ラッツの曲に「哀愁のマンディ」(I Don't Like Mondays)なんてのがありましたね。いくら月曜日が嫌いでも銃はいけません。
 Carpenters  
 カーペンターズ~40/40 ベスト・セレクション

07. レイン/ザ・ビートルズ
 
この曲の聴きどころはポールのベースでしょうか。
 パスト・マスターズ vol.1&2

08. レット・イット・レイン/エリック・クラプトン
 
1970年のソロ・デビュー・アルバムに収録。
 エリック・クラプトン・ソロ+17<デラックス・エディション>(紙ジャケット仕様)

09. アバウト・トゥ・レイン(See The Sky About To Rain)/ニール・ヤング
 歌詞の内容はちょっと難しいですが、今にも降り出しそうな湿った空気感を感じさせる曲ではあります。
 渚にて

10. 雨を降らして(Buy For Me The Rain)/ニッティー・グリッティー・ダート・バンド
 
グループ名をタイトルにした1967年発表のデビュー・アルバムに収録。ジャクソン・ブラウンがデビュー前に在籍していた事でも有名ですが、そのつながりか、この曲の作者はジャクソンの親友であるグレッグ・コープランドスティーブ・ヌーナンです。
 ニッティ・グリッティ・ダート・バンド
 
11. 雨に願いを(Rain, Oh, Rain)/フールズ・ゴールド

 1976年のデビュー・アルバム収録。いわゆるウエスト・コースト・サウンドの秀作です。このアルバムにはグレン・フライ、ドン・ヘンリー、ジョー・ウォルシュも参加しています。このグループに、マドンナの「ライク・ア・ヴァージン」やシンディ・ローパーの「トゥルー・カラーズ」の作者であるトム・ケリーが在籍していた事は、随分あとから知りました。
 Fool's Gold

12. 雨の日のニューヨーク/シカゴ
 
1976年発表のシカゴX(カリブの旋風)収録。
 シカゴX(カリブの旋風)-(紙ジャケSHM-CD)

13.フール・ストップ・ザ・レイン/クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル
 
1970年第13位。これは反戦歌なのか?空から降ってくるのは何なのか?
 コスモズ・ファクトリー

14. はげしい雨が降る/ブライアン・フェリー
 ブライアン・フェリーは1973年の初ソロ・アルバム「愚かなり、わが恋」の中で歌っています。言わずと知れた、ボブ・ディランの作品。一般的にはキューバ危機の際に書かれた作品と言われていますが、ウィキペディア によるとそうではないらしい。いずれにせよ、反戦歌である事に間違いはなさそうで、ブライアン・フェリーのPVを観ればそれが良く分かります。
 愚かなり、わが恋(紙ジャケット仕様)

15. ヒア・カムズ・ザ・レイン・アゲイン/ユーリズミックス
 Touch
 アルティメット・コレクション

※雨の日のニューヨークは適当な動画が見つかりませんでした。

<番外編>
01. 雨の訪問者のワルツ/フランシス・レイ
 ルネ・クレマン監督、チャールズ・ブロンソン主演によるフランス映画「雨の訪問者」(1970)の挿入歌です。この頃はホントに映画よく見てました。

02. Before The Rain/Lee Oscar
 リー・オスカーがWAR在籍時に出したソロ第2弾同名アルバムに収録されています。グループでのファンキーなそれとは違い、抒情的な美しいハーモニカの音色が心を癒してくれます。リー・オスカーはハーモニカの設計者としても知られており、彼の作ったハーモニカは日本でも発売(現在の代理店は島村楽器のようです)されています。1996年、リー・オスカーを初めウォーの主だったメンバーはプロデューサーであるジェリー・ゴールドスタインの元を離れる事になるのですが、WARというグループ名の権利がジェリー・ゴールドスタインにあった為、彼らのヒット曲LowriderからとったLowrider Bandとして現在も活動しています。Warに残ったのがロニー・ジョーダンのみという事を考えれば、Lowrider BandこそがWARの本流と言えるでしょう。

≪追記≫
今年のFUJI ROCK FESTIVAL '10に、元クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルジョン・フォガティと、ブライアン・フェリー率いるロキシー・ミュージックが出演するそうです。
FUJI ROCK FESTIVAL '10

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2010年6月16日 (水)

雨の歌~Rain Songs~その1

私の住む東京もついに梅雨入りしました。
そんな雨の季節を素敵な音楽を聴いて乗り越えましょう。そこでオススメなのが、1994年に出たその名も「RHYTHM of the RAIN」というこのアルバム。60年代、70年代の曲を中心に選曲されており、この時代の曲が好きな音楽ファンにはたまらない1枚となっています。Rhythmoftherain_5まずは、アルバムタイトルにもなっているこの曲からスタート。
01. Rhythm Of The Rain/The Cascades
 邦題は「悲しき雨音」。雨の歌の定番と言うのは当然ながら、60年代ポップスを代表する名曲です。1963年に全米第3位を記録しています。
Rhythm of the Rain

02. Here Comes That Rainy Day Feeling Again/The Fortunes
  邦題「雨のフィーリング」、1971年第15位。大学のクラブの後輩のN君が、この曲を大好きだと言っていたのを思い出します。
Singles

03. Rainy Night In Georgia/Brook Benton
 これは彼の1970年の大ヒット曲。ポップチャートでは4位にとどまりましたが、R&Bチャートでは見事1位に輝いています。この曲の作者は「ポーク・サラダ・アニー」の作者として知られる、トニー・ジョー・ホワイトです。50年代後半から60年代前半にかけてマーキュリーレコードでヒット曲を連発してしていたブルック・ベントンは、60年代後半低迷期に入りますが、この曲で見事復活を遂げます。彼のバリトン・ヴォイスはもちろんの事、それを邪魔せず且つ印象的なギターの音色、全体を包み込むストリングス、そしてそれに加わるハーモニカの音色、どれもが秀逸で、冷たい雨の中を旅する男の心情を映し出しているようです。
トゥデイ(雨のジョージア)

04. It's Raining/Rick Derringer
 リック・デリンジャーは、1965年に「ハング・オン・スルーピー」のNo.1ヒットを放ったマッコイズの出身。その後ジョニー・ウインターのバンド等で活躍した彼が1973年に発表したソロアルバム「All American Boy」に収録されていたのがこの曲。チャートと無縁のこの曲がなぜ選曲されたのか?マニアックな選曲です。
All American Boy

05. Rhapsody In The Rain/Lou Christie
 彼特有のファルセットヴォイスが聴かれるポップな曲ですが、その歌詞の内容は?興味のある方は調べてみて下さい。1966年第16位。
Original Sinner: The Very Best of the MGM Recordings

06. Rain On The Roof/The Lovin' Spoonful
 全米第1位となった「Summer In The City」に続きシングルカットされ、10位にランクされました。前曲とは打って変わり、「Daydream」系のほのぼのとした曲調です。
ハムズ・オブ・ザ・ラヴィン・スプーンフル

07. Raindrops/Dee Clark
 1961年に第2位を記録したこの曲の邦題は「悲しくないさ」。60年代の洋楽には、原題とは関係なく「涙」、「悲しき」といったタイトルが付けられていましたが、これもそのひとつです。ジャッキー・ウイルソンにも共通する伸びやかな歌声が魅力です。
Golden Classics

08. It Might As Well Rain Until September/Carole King
 1962年第22位。1958年に歌手デビューした彼女が初めてトップ40入りを果たした曲です。この曲がヒットした頃は、当時の夫であるジェリー・ゴフィンと組んで作曲家としてヒット曲を連発していた時期ですが、二人が書いたドリフターズアップ・オン・ザ・ルーフがヒットしたのもこの年、1962年でした。最近、YouTubeでヘレン・シャピロが歌っている映像を発見しましたが、ヘレン・シャピロ・バージョンもなかなか良かったです。
エッセンシャル・キャロル・キング

09. Crying In The Rain/The Everly Brothers
 ハワード・グリーンフィールドとキャロル・キング作のこの曲は1962年に第6位となりました。ワーナー時代を代表する曲のひとつです。
Golden Hits

10. The Rain, The Park And Other Things/The Cowsills
 1967年第2位。ポップスファンには「雨に消えた初恋」という邦題の方がしっくり来るかも。そして当時「ビート・ポップス」というTV番組の司会をしていた大橋巨泉氏の、「牛も知ってるカウシルズ」というギャグでも有名ですよね。この「ビート・ポップス」、当然ビデオクリップなどない時代ですから、ただ単にお皿を回し、曲に合わせてゴー・ゴー・ガール(古い?)が踊るという今思えば他愛もないものだったような気もしますが、当時中学生だった私にとって星加ルミ子氏(当時のミュージックライフ編集長)や木崎義二氏の話は貴重な情報源でした。ちなみに踊りの振り付けは藤村俊二氏でした。
 ちょっと話がそれましたが、カウシルズは母親バーバラとその子供たち(随時変更)からなるファミリー・グループで、「パートリッジ・ファミリー」誕生のきっかけになったと言われています。ドラッグやベトナム戦争とは対極の「明るく健全なアメリカ」を代表するようなグループでした。「雨の中に立つ美少女の幻影を見る」という幻想的な曲です。
雨に消えた初恋

11. I Love A Rainy Night/Eddie Rabbitt
 1980年第1位。エディ・ラビットはカントリー系シンガー・ソングライターで、ポップチャートでのNo.1はこの曲だけですが、カントリーチャートでは実に23曲ものNo.1ヒットを持っているそうです。
EDDIE RABBITT Platinum Collection

12. In The Rain/The Dramatics
 1972年にポップチャート5位、R&Bチャート1位。70年代のソウル・ミュージックを語る上で欠かせないグループであり、曲ですね。
ホワッチャ・シー・イズ・ホワッチャ・ゲット+10

13. Raindrops Keep Fallin' On My Head/B.J.Thomas
 邦題「雨に濡れても」。1970年に4週連続第1位」を記録したこの曲は映画「明日に向かって撃て」の挿入歌でした。確か、ポール・ニューマンがキャサリン・ロスを自転車のハンドルの上に座らせて楽しそうに走るシーンに使われていたと思います。ハル・デヴィッド/バート・バカラック作のこの曲は、アカデミー作曲賞、主題歌賞を獲得し、映画も撮影賞と脚本賞を獲得しています。イントロのウクレレが印象的です。余談ですが、「木枯らし紋次郎」の主題歌「だれかが風の中で」は当初はああいう曲調ではなく、「雨に濡れても」を参考にして作った曲だという、小室等氏のお話を聞いた事があります。両方の曲をご存じの方は、「雨に濡れても」のリズムで「だれかが風の中で」を歌ってみて下さい。なるほど、と納得されると思いますよ。
Butch Cassidy And The Sundance Kid (1969 Film)
Greatest Hits

14. Walking In The Rain / Jay And The Americans
 オリジナルはThe Ronettes 。オリジナルを収録出来なかったのは仕方がないとしても、ジェイとアメリカンズはいかがなものか?という訳でこの曲に関しては後でまた述べたいと思います。

15. It Never rains In southern California/Albert Hammond
 邦題「カリフォルニアの青い空」、1972年第5位。邦題や曲調、彼の声から明るいカリフォルニアの空をイメージする方も多いと思いますが、内容少し違うようで売れない時代の事を歌った歌のようです。アルバート・ハモンドはロンドン生まれのスペイン育ち。1970年代初めにアメリカに渡り、この曲がレコード化されたのは、彼がカリフォルニアに住み始めてから15ヵ月目の事だそうです。ただし、曲が書かれたのはロンドンだそうです。
Golden Classics

16. Like A Summer rain/Jan & Dean
 この曲が収められている下記アルバムは、ジャンの交通事故後にディーンが友人のミュージシャンたちとレコーディングしたアルバムです。そのせいか、あるいは時代がそうだったのか、かつてのサーフィンやホット・ロッドとは違うソフト・ロック的趣きのあるアルバムです。Raindrops、Rain On The Roof、Crying In The Rainのカバーも収録されています。
セイヴ・フォー・ア・レイニー・デイ(紙ジャケット仕様)

17. I Wish It Would rain / The Temptations
 邦題「雨に願いを」、1967年ポップチャート第4位、R&Bチャート第1位。デヴィッド・ラフィンのボーカルはもちろん最高ですが、ロッド・スチュアート&フェイセズのカバーも私は好きです。
50th Anniversary: Singles Collection 1961-71

18. Come In From The Rain/Captain And Tennille
 邦題[雨に想いを]、1977年第61位。「ミッドナイト・ブルー」「あなたしか見えない」のヒット曲で有名なメリサ・マンチェスターがキャロル・ベイヤー・セイガーと共作した作品。
雨に想いを(紙ジャケット仕様)

19. Laughter In The Rain/Neil sedaka
 邦題「雨に微笑を」。1963年のBad Girl以来実に11年ぶり(1974年)にトップ40入りを果たし、更に1位までをも記録した記念すべき曲です。雨の中を恋人と手をつないで歩く幸福感を歌った名曲です。余談ですが、先日歯科医に行き診察台に横になって流れているBGMに耳を傾けたら、なんとこの曲のオルゴールバージョンでした。
Laughter in the Rain: Best of

20. Save It For The Rainy Day/Stephen Bishop
 邦題「雨の日の恋」、1976年第22位。この曲とオン・アンド・オンが収録されている彼のデビューアルバムは日本でも大ヒットしました。
ケアレス

<観て、聴いて確認したい方はこちらをどうぞ>

 

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