カテゴリー「イーグルス」の4件の記事

2011年7月21日 (木)

ライブ回顧録~第二回 【1978-1979】

【1978-1979
働き始めて少し余裕が出てきた頃
1978 ボブ・ディラン
1979 リンダ・ロンシュタット
1979 ロッド・スチュワート
1979 イーグルス
1979 ジャパン・ジャム

☆1978年3月2日(木)
ボブ・ディラン
日本武道館
招聘元:KYODO & UDO
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この年の2月20日~3月4日、ディランは東京の日本武道館で8回、大阪の松下電器体育館(現パナソニックアリーナ)で3回、計11回の初来日公演を行っている。

ディランをそれほど聴きこんでいる訳でもなく予習もせずに行った私は、あまりにも大胆なアレンジの演奏にイントロを聴いても何の曲だか分らなかった。

2月28日と3月1日の演奏を収めたライブ盤は「武道館」として発売され、ファンの中にはこれを名盤と言う人も多いと言う。



☆1979年3月3日(土)

リンダ・ロンシュタット
オープニング・アクト=リヴィングストン・テイラー
日本武道館
招聘元:KYODO
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Linda1979030203_lp_s_2 前年に発売され、「悪いあなた」(Heart Like A Wheel)、「夢はひとつだけ」
(Simple Dreams)に続き3つ目のNO.1を獲得するアルバム、「ミス・アメリカ」
(Living In The USA)
を引っ提げ満を持しての初来日公演。
右はアメリカ盤のピクチャーレコード。

バンドメンバーは
Waddy Wachtel : Guitar
Kenny Edwards : Bass
Russ Kunkel : Drums
Dan Dugmore : Steel Guitar
Don Grolnick : Keyboard

悪いわけがない。“またひとりぼっち”(Lose Again)で始まったヒット曲のオン・パレードは感涙ものだった。この来日公演はFMでも放送されカセット・テープ(そういう時代です)に録音したのだが、どこへいってしまったのやら見当たらない。チケットもそのカセットのケースに入れておいたので残念ながら公開できません。(2012年2月10日見つかりました。)

Setlist(FM放送音源より)
01.Lose Again
02.That'll Be The Day
03.Blue Bayou
04.When Will I Be In Loved
05.It Doesn't Matter Anymore
06.Willin'
07.Alison
08.All That You Dream
09.Love Me Tender
10.Just One Look
11.Desperado
12.Mohammed's Radio
13.It's So Easy
14.Someone To Lay Down Beside Me
15.My Blue Tears
16.Poor Poor Pitiful Me
17.Tumbling Dice
18.You're No Good
19.Sorrow Lives Here
20.Back In The U.S.A.

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Rod19790315_ticket_s ☆1979年3月15日(木)

ロッド・スチュワート-Blonds Have More Fun Tour
日本武道館
招聘元:音楽舎

チケットは抽選による販売であり、私ははずれたが友人Meg3が見事当選したおかげで観る事が出来た。そのチケットを私は紛失してしまったが、友人Meg3が自分のチケットを送って来てくれたのでここに公開出来る事になった。ありがとう、Meg3 !

前年に発売されたアルバム「スーパースターはブロンドがお好き」(Blonda Have More Fun)からシングル・カットされた“アイム・セクシー”(Da Ya Think I'm Sexy ?)が2月に全米NO.1(4週連続)になった事もあり、コンサートは大いに盛り上がった。この曲は古くからのファンから非難を浴びたり、ジョルジ・ベン“タジ・マハール”との間で盗作問題が生じたりと、話題の多い曲ではあった。

コンサートでは、カーマイン・アピスの後ろの大きなドラと彼のスティックさばきが特に印象的だった。“セイリング”ではみんなが曲に合わせて両手を振っていたな。

“Da Ya Think I'm Sexy ?”のPVは埋め込み無効の設定なのでこちらからどうぞ。




☆1979年625日(

イーグルス-The Long Run Tour
日本武道館
招聘元:UDO
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1976年の初来日の時には変な意地を張り(ジョー・ウォルシュの加入)コンサートには行かなかったものの、観てきた友人の話を聞いて後悔した私は、ランディー・マイズナーまで抜けてしまったイーグルスをついに観に行く事にした。

この頃のオープニングは、当然の事ながらホテル・カリフォルニア。ギターのイントロで会場は大興奮であった。席が武道館の2階スタンドという事もあり、音響はあまり良くなく、バスドラの「ドンドン」という音がやけに耳に残った印象がある。

コンサートが終わってからは、友人の友人の立川の家に4、5人で泊まり、朝みんなで“テキーラ・サンライズ”を聴いたのを覚えている。その日は平日だったが、私はちゃんと仕事に行ったのかなあ?みんなはどうしたんだ?


【追記】2011年9月15日
チケットに6月25日と印刷されているのでそう信じて疑わなかったのだが、プログラムを見てみると、公演日程は9月17日から9月25日となっている。念の為UDOさんの “ARTISTS, INC. HISTORY” のページを確認すると、イーグルスの招聘は確かに9月だ。これはどういう事?当初6月の予定が9月に延期になったっていう事?全然覚えていない。どなたかご存じの方がいらしたら教えて下さい。

この件の確認の為Bootlegを探したところ、9月22日大阪公演のCDがあったので、その収録曲目をご紹介。
DISC ONE
01. Hotel California
02. Already Gone
03. In The City
04. Doolin-Dalton
05. Doolin-Dalton / Desperado(reprise)
06. Lyin' Eyes
07. I Can't Tell You Wh
08. Desperado
09. Heartache Tonight
10. One Of These Nights

DISC TWO
01. Turn To Stone
02. The Long Run
03. Life's Been Good
04. Life In The Fast Lane
05. Rocky Mountain Way
06. Take It Easy
07. Tequila Sunrise
08. The Best Of My Love



☆1979年8月5日(日)

ジャパンジャム
江の島特設会場(江の島ヨットハーバー)
招聘元:VAN PLANNING
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出演 Japanjam19790805_fryer_s
ビーチ・ボーイズ
ハート
ファイアー・フォール
TKO
サザンオールスターズ

このコンサートは8月4日、5日は江の島で、7日には京都の伏見桃山城キャッスルランドで計3日間開催された。ステージの左右に高く積み上げられたスピーカーが印象的だったが、それはパナソニックのRAMZAだったらしく、パナソニックのサイトにその事が載っている。 ↓をクリック
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TKOはアメリカのハード・ロックの新人バンドだったが、良く覚えていない。

ファイアーフォールは元フライング・バリトー・ブラザ-ズリック・ロバーツを中心としたコロラド・ベースのバンド。リック・ロバーツはフロリダ出身であるが、コロラドに対する思いは強いようで、フライング・バリトー・ブラザ-ズ時代に“コロラド”という名曲を書いており、リンダ・ロンシュタットのカバーも有名だ。

ビーチ・ボーイズはデニス・ウイルソンが不参加(怪我の為?)、ブライアンは居るには居たが精彩を欠いていた。その分マイク・ラブが会場を盛り上げていた印象がある。この年の春ビーチ・ボーイズは“L.A.(ライト・アルバム)”を発表、シングル・カットされた“Lady Lynda”はイギリスではトップ10に入るヒットを記録した。

私のお目当てもビーチ・ボーイズとファイアーフォールだったのだが、一番良かったのはハートだった。ギターは前述のRAMZAのスピーカーの上によじ登っての大熱演。当時のバンドの勢いを感じた。ちなみに、現在の私の携帯メールの着信音はハートの“バラクーダ”のイントロです。

「オール・スター・トリビュート・トゥ・ブライアン・ウィルソン」という映像作品がある。これは2001年にニューヨークのラジオ・シティー・ホールで行われたブライアン・ウィルソンのトリビュート・コンサートの模様を収録したものであるが、この中でハートのアンとナンシーはビーチ・ボーイズのグッド・ヴァイブレーションズを歌っている。まさかこんな事が起きようとは、1979年当時には思いもよらなかった。

ジャパン・ジャムの音源はブートレグとして出回っているので、TKOとハートの演奏はYouTubeで聴ける(音源だけ)。

1.TKO-Let It Roll
2.Heart-Crazy On You

ファイアーフォールは残念ながら全盛期の動画で良いものが見当たらないので、サウンドだけですが“Strange Way”を。

ファイアーフォール時代の曲をロバーツ・マイズナー・バンド(リック・ロバーツとランディー・マイズナー)が演奏している動画があるのだが、残念ながら埋め込み無効の設定になっている。いわゆるカントリーロック的音楽のファンにはたまらない組み合わせなので、これもぜひ観てほしい。
“You are The Woman” by The Roberts Meisner Band



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2011年2月17日 (木)

レコード・コレクターズ誌~「ライヴで聴きたいイーグルスの10曲」

イーグルスの来日公演も2週間後にせまり、多くのTVや雑誌でイーグルスの特集が組まれているようです。「来日公演には行かない。」と言ってはみたもののやっぱり少し気になる私、RollingStone 2011年3月号に続きレコード・コレクターズ2011年3月号でも特集が組まれていたので買ってみました。

「70年代西海岸を代表するバンドの内実と2011年来日公演観戦マニュアル」と題され、バイオグラフィーやディスコグラフィーはもちろんの事、グリン・ジョンズやビル・シムジクの仕事についても語られています。

中でも気になったのが「ライヴで聴きたいイーグルスの10曲」という記事。こういうの好きなんです。ここでは7名のライターが10曲ずつ選曲しているのですが、驚いたのは7名中3名が“My Man(マイ・マン)”を選曲していた事です。この曲は3枚目のアルバム“オン・ザ・ボーダー”に収められているバーニー・リードンの作品で、グラム・パーソンズに捧げられた曲だと言われています。私もこの曲が好きで、よくギターで弾いたものです。美しいメロディーとハーモニー、そしてバーニーの優しい声が魅力の名曲だと思います。

宇田和弘氏は7位に“My Man(マイ・マン)”を選び、「前半はコレが聴けなきゃイーグルスじゃないという5曲。後半には『ホントはこういうのが聴きたいな』という5曲を挙げてみた。…ほぼ妄想に近いリクエストなのは先刻承知。」と述べています。
萩原健太氏は6位に“ビター・クリーク”、9位に“マイ・マン”、10位に“I Wish You Peace(安らぎによせて)”を挙げ、「…6,9,10位は絶対にありえない選曲。バーニー・レドン中心の曲だからやるわきゃないのだが、ライヴで聴きたいって意味じゃこれほど聴きたい曲もない。無理だとわかっているだけになおさらだ。」と述べています。ここでの選曲は、RollingStone 2011年3月号「萩原健太の心を揺さぶるイーグルスの10曲」とほぼ同じ内容です。
ジョージ・カックル氏に至っては、1位に“Train Leaves Here This Morning(今朝発つ列車)”、2位に“マイ・マン”を挙げています。

名曲であるにもかかわらず、どのベスト・アルバムにも収められていません。そればかりか、他のメンバーとの共作以外でバーニー・リードンの作品がベスト盤に収められているのは、“SELECTED WORKS”に収められた“今朝発つ列車”(ジーン・クラークとバーニーの共作)のみだと思います。ここに何か意図的なものを感じるのは私だけでしょうか?

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2011年1月13日 (木)

ドン・フェルダー自伝 天国と地獄 イーグルスという人生

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本屋で棚に並んでいるこの本を見つけ、早速購入しました。ネットで飛び交っている様々な噂について確かめたかったからです。

本編の冒頭に色々な人々への「謝辞」が書かれています。そこにはバーニー・レドン、ランディー・マイズナー、ジョー・ウォルシュ、ティモシー・B・シュミットの名前はあっても、グレン・フライとドン・ヘンリーの名前はありません、そしてアーヴィング・エイゾフの名前も。

自伝ですので、彼の生い立ちから語られます。初めて人前で演奏したのは11歳の時で「赤い河の谷間」だった事、2度目に人前で演奏したのは14歳の時で「アパッチ」と「ウォーク・ドント・ラン」だった事、そしてスティーブン・スティルス、バーニー・レドン、オールマン・ブラザーとの出会い等、どれもが私にとっては初めて耳にする話でした。

そしてイーグルス時代のバーニー・レドンやランディー・マイズナーの脱退に関するくだりでは、グレン・フライの口から語られる事柄とは違う面が見えて来ます。何が正しいのかは分かりませんが、確執があったことに間違いはありません。1998年のHall of Fameで7人揃った時の演奏を観ましたか?ランディーは左端、バーニーは右端、ランディーはベースすら持たせてもらえません。ホテル・カリフォルニアはランディーのベースで聴きたかったなぁ。

ランディー・マイズナーのベースを堪能できる初期イーグルスの“Outlaw Man”です。

ここで多くは語りません。イーグルスファンは是非読んでみて下さい。私がこの本を読んで再確認した事、それは「やっぱりランディー・マイズナーは優しくていい奴だった」って事。

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2010年11月16日 (火)

イーグルスEAGLES, 2011年3月来日決定

 イーグルスが来年2011年3月に7年ぶりに来日するそうです。    

 カントリーロックが好きで彼らのデビュー時から聴いている私ですが、「バーニー・リードンに代わりジョー・ウォルシュの参加したイーグルスは聴きたくない」と言って1976年の初来日公演には行きませんでした。後で見に行った軽音の友人(ベースでした)から「“We're The Eagles From Los Angels”で始まった」と聞き、行けば良かったと後悔したものです。

 2度目の来日、1979年のロングラン・ツアーは観に行きました。場所は日本武道館、音は最悪でした。ドン・ヘンリーのバスドラだけがやけに響いていた事を覚えています。ランディー・マイズナーも抜けていた事もあり、あまり良い印象は残っていません。

 それでも聴き続け、1995年の東京ドームにも行きました。「ヘル・フリーゼズ・オーヴァー」発表後のライヴでもあり、なかなかの盛り上がりでした。

 2004年の来日公演は興味なし。あとでフェアウエル・ツアーのDVDを観ましたがまったく感動はなく、ライヴに行かなくて正解だったと思っています。もうドン・フェルダーもいないのです。

 とは言いつつ、"Long Road Out of Eden"のCDは買ったのです。しかし、イーグルスのアルバムでありながらバンドの音が感じられず、各自のソロ・アルバムを聴いているように思えてなりません。

 今年に入り「ならず者」がコブクロによってカバーされたり、「十三人の刺客」の“オフィシャル・コンセプトソング”にもなっていますので新しいファンも増えているかと思いますが、太ってスーツを着ているグレン・フライを12,000円払ってでも観る価値があるのかどうか。
 やっぱり初期のイーグルスから抜けられないのです。

   

  大阪公演 3月1日(火) 19:00~ 京セラドーム大阪
名古屋公演 3月3日(木) 19:00~ ナゴヤドーム
  東京公演 3月5日(土)・6日(日) 17:00~ 東京ドーム

インターネット先行予約は11月17日(水)11時からです。
詳細はこちら→http://udo.jp/Artist/Eagles/

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