デヴィッド・マークス(ビーチ・ボーイズ)のアルバムにジョン・ウォーカー(ウォーカー・ブラザーズ)生前最後のパフォーマンスが。
「ビーチ・ボーイズのカール・ウィルソンにギターを教えたのはウォーカー・ブラザーズのジョンだった」という事は、ウォーカー・ブラザーズ・ファンには有名な話で、僕も1967~8年のミュージック・ライフの記事を読んだ事があるのですが、その件についてカール自身やビーチ・ボーイズ関係者が直接触れている事を、目にしたり耳にしたりする事はつい最近までありませんでした。少なくとも私は。
しかし、2014年に日本でも公開されたブライアン・ウィルソンのドキュメンタリー映画「ブライアン・ウィルソン ソングライター~ザ・ビーチ・ボーイズの光と影~」の中で、ビーチ・ボーイズのデヴィッド・マークスによってついに語られたのです。映画を観ていて思いもかけずこれを聞き、ついニヤっとしてしまいました。
以下、デヴィッド・マークスの言葉を字幕から。
家の近所にジョン・モスというミュージシャンがいたんだ。
彼は よく地元のライヴにギタリストとして出演しレコードも作っていた。
そして僕とカールにリッチー・ヴァレンスのギタープレーも伝授してくれた。
バラードの作り方を教えてくれたのも彼だ。
その結果 でき上がったのが“サーファー・ガール”や“イン・マイ・ルーム”だ。
ここで「ウォーカー・ブラザーズ」という名前は出て来ませんでしたので、どれだけビーチ・ボーイズ・ファン、ブライアン・ウィルソン・ファンに伝わったかは分かりませんが、これがウォーカー・ブラザーズのジョンである事は明白でした。
このアルバムは、2010年10月にロサンゼルスの「イースト・ウェスト・スタジオ(旧ウェスタン・スタジオ)」で行われたスタジオ・ライヴで、ジョンは奥さんのシンシアと共に参加し、“Unchain My Heart”でソウルフルなヴォーカルを聴かせてくれています。
封入されているインナースリーブにはライヴ時の写真が。
そしてインナーの裏表紙にはジョンに対するデヴィッドの感謝の気持ちが綴られています。
これが、2011年5月に亡くなったジョンの最後のレコーデイングのようですので、ビーチ・ボーイズ・ファンだけでなく、ウォーカー・ブラザーズ・ファンにも一聴の価値有りです。
日本ではdisc unionでしか手に入らないようです。 アルバム自体の解説もこちらで。 http://diskunion.net/portal/ct/detail/RY151023-DM-01?utm_source=rmd&utm_medium=ad&utm_campaign=rmd
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント