映画「招かれざる客」、そしてサム・クック(Sam Cooke)
先日TVで映画「招かれざる客」(1967)が放映されていた。何度も観た映画ではあったが途中から観ることにした。
白人の娘ジョーイは、ハワイで黒人の医師ジョン(シドニー・ポワチエ)と恋に落ち、結婚を誓い合う。二人は結婚の報告の為サンフランシスコにあるジョーイの家に向かう。ジョンはジュネーヴの大学院から招かれており、今夜発たなければならない。ジョーイを一緒に連れて行きたいのだ。
娘の婚約者が黒人である事を知ったジョーイの母クリスティ(キャサリン・ヘップバーン)は、初め驚き戸惑ったが、娘の幸せそうな姿を見て二人を祝福する。
しかし、ジョーイの父マット(スペンサー・トレイシー)は違かった。マットは新聞社の社長であり、人種差別とも闘ってきたつもりだったが、自分の娘ともなれば話は別だ。友人の神父の説得にも耳を貸さない。
ジョンの両親も息子に呼ばれ、飛行機でサンフランシスコに着いた。そこで初めて息子の婚約者が白人である事を知り驚く。ジョンの母は二人の愛し合う姿を見て結婚に賛成するが、ジョンの父は反対だ。
ジョンの母がマットにこう言う。「あなたも主人も二人が求めあっている姿を見ようとせずに悪い面ばかり見ている。男性は年をとると昔の情熱を忘れてしまう。覚えていても遠い昔の事と知らん顔。男の燃えカスだ。」と
一人になりマットは考えた。そして皆を集めてこう言う。「私は燃えカスと言われたが、妻に対する情熱を忘れてはいないし、死ぬまで忘れはしない。多くの人々が二人に対して反感と嫌悪を示すだろう。君たちは人種の壁を越えて愛し合った素晴らしい人間だ。誰が何と言おうと、君たちが愛と信頼を失わない限り堂々とこの結婚を貫け。」と。
この日は12月8日、ジョン・レノンの命日であったが、私は12月11日に無念の死を遂げたサム・クックの事を思った。彼が“A Change Is Gonna Come”と願った世界は実現したのだろうか?
Lyrics | Sam Cooke lyrics - A Change Is Gonna Come lyrics
この曲をカバーしたオーティス・レディングが亡くなったのは今日12月10日。
12月に亡くなった3人の偉大なミュージシャンに黙とう。
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