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2016年2月

2016年2月11日 (木)

ウォーカー・ブラザーズ~The Walker Brothers Classics-Part3 「Images」

1998年に出されたリイシュー・アルバム(オリジナル・アルバムに、シングル曲やEP盤としてリリースされた曲をボーナス曲として加えたもの)に沿ってカバー曲のオリジナルを探る試み、ようやくサード・アルバム“Images”です。
1st、2nd、共に輸入盤しか持っていないのですが、この“Images”だけは国内盤も持っています。しかし、大きな誤りを発見しましたので、その点も検証したいと思います。

Images
Images

01.Everything Under The Sun (Bob Crewe/Gary Knight)
01.ふたりの太陽
The Ronettes (ロネッツ):1965年
アルバムの作者クレジットでは「B Crewe/G Knight」となっています。これを、国内盤のライナーノーツを書いている北井康仁氏は「ボブ・クリュウ(太陽はもう輝かない)とグラディス・ナイト(グラディス・ナイト&ザ・ピップス)の共作」と書いていますが、これにはビックリ!
「G Knight」と見ただけで「Gradys Knight」と思い込んでしまったんでしょうか?
G Knight=Gary Knightであり、この数年前に出たロネッツのベスト盤にもGary Knightであることは明記されているんですがね。
ちなみに「Bob Crewe/Gary Knight」のコンビは、「ミッチ・ライダー&ザ・デトロイト・ホイールズ」に“Takin' All I Can Get”という曲を提供しています。

02.Once Upon A Summertime (Michel Legrand/Eddie Barclay/Johnny Mercer)
02.夏の日に
これまた、国内盤」は全く間違った解説をしています。
北井氏は「フランスを代表する作曲家ミッシェル・ルグランが映画『思い出の夏』に書き下ろしたナンバー」と書いていますが、それは「おもいでの夏(ひらがなです)」のテーマ曲でスコットが“The Summer Knows”のタイトルで歌ってる曲ですよね?
こちらの曲は、ミシェル・ルグランがエディ・バークレーと共作したシャンソン(フランス語詩はEddy Marnay)、“La Valse des Lilas”(リラのワルツ)が元歌で、作曲した年度については「1954年」と書いてあるサイトもあれば「1958年」というサイトもあり不確実です。最初にレコーディングしたアーティストについても確証が得られないので、ここではミシェル・ルグラン本人のものを貼っておきます。

これにジョニー・マーサーが英語の歌詞を付け、ブロッサム・ディアリー1959年リリースのアルバム“Once Upon a Summertime”収録されたのが英語版の最初のようです。
にも関わらず、「1962年にジョニー・マーサーが英語の詩をつけて・・・」と書いてあるサイトが複数ありました。みんなコピペしてるんですね(^_^;)

03.Experience (Scott Engel)
03.エクスペリエンス

04.Blueberry Hill (Al Lewis/Vincent Rose/Larry Stock)
04.ブルーベリー・ヒル
これも補足説明を!
国内盤では「もともとは、'41年の映画『ザ・シンギング・ヒル』で紹介された曲」と書かれていますが、、最初にレコーディングしたのはSammy Kaye Orchestra(歌はトミー・ライアン)(1940年5月31日録音)で、この年に他に6アーティストとの競作となっているようです。
Sammy Kaye Orchestra”のヴァージョンはYouTubeに見当たらなかったので、同年6月13日に録音されたグレン・ミラー・オーケストラ」のヴァージョンを。

05.Orpheus (Scott Engel)
05.オルフェ

06.Stand By Me (Ben E. King/Jerry Leiber/Mike Stoller)
06.スタンド・バイ・ミー
Ben E. King(ベン・E・キング):1961年

07.I Wanna Know (John Maus)

08.I Will Wait For You (Michel Legrand/Jacques Demy) English Lyrics : Norman Gimbel
08.(Theme From Les Parapluies de Cherbourg)
08.シェルブールの雨傘
原題“Je ne pourrai jamais vivre sans toi”)

09.It Makes No Difference Now(Iller Pattacini, Mogol )English Lyrics : Norman Newell
09.今は過ぎしこと
オリジナルは1966年にイタリアのウイルマ・ゴイクが歌った“Occhi innamorati(あこがれの瞳)”で、カバーはウォーカーズが最初のようです。

10.I Can't Let It Happen to You (John Maus)

11.Geneviene (Scott Engel)

12.Just Say Goodbye(Tony Hatch/Petula Clark/Pierre Delanoë)
この曲に関しては正直なところよく分かりません。ペトゥラ・クラークはパリに住んでいた事がありますし、仏語盤・英語盤の両方があるところをみるとペトゥラ・クラークがオリジナルなんでしょうか?

【Bonus Tracks】
13.Stay With Me Baby(Jerry Ragovoy/George David Weiss)-1967 A-Side
13.ステイ・ウィズ・ミー・ベイビー
Lorraine Ellison(ロレイン・エリソン):1966年全米POPチャート第64位、R&Bチャート第11位

14.Turn Out The Moon (Scott Engel)- B-Side of "Stay With Me Baby"
14.月に消えた恋

15.Walking In The Rain (Barry Mann/Phil Spector/Cynthia Weil)-1967 A-Side
15.ウォーキング・イン・ザ・レイン
The Ronettes(ロネッツ):1964

16.Baby Make It The Last Time ( Scott Engel/K. E. Duncan/M. Nicholls)- B-Side of "Walking in the Rain"

 

【追加】
Pretty Girls Everywhere (Eugene Church/Thomas Williams)
プリティ・ガールズ・エブリホェア
Eugene Church & the Fellows:1958

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