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2011年9月 8日 (木)

オススメです! Listen To Me:Buddy Holly

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以前に書いた通り、エグゼクティブ・プロデューサーをピーター・アッシャー(コーラスにも参加)が務めている関係で、ほとんどの作品にワディー・ワクテルが参加している。

01.Not Fade Away/Stevie Nicks
 この作品には、ワディー・ワクテルの他、ラッセル・カンケル(ドラムス)、リーランド・スクラー(ベース)が参加。ワディー・ワクテルはここ数年スティーヴィー・ニックスと行動を共にしているが、コーラスにもロリ・ニックスシャロン・セラニが参加している。
 ピーター・アッシャーは、「私は最初違う曲を薦めたのだが、スティーヴィーは“Not Fade Away”を選んだ。それは正しかった。」というようなコメントを述べている。ピーターの言う通り、素晴らしい出来だ。スティーヴィー・ニックスはもちろんの事、コーラス、ワディー・ワクテルのギター、言う事無し!

02.Maybe Baby/Pat Monahan of Train
 これもNadine Lorenのコーラスがいい味を出しており、軽快で楽しい曲に仕上がっている。

03.Listen To Me/Brian Wilson
 この曲はブライアン自身がプロデュースし、バックにも彼のバンド・メンバーが多く参加している。その為、これはまさにブライアンの音そのもの。バディー・ホリーのオリジナルを知らなければ、ブライアンの作品と言われても信じてしまうかも。

04.I'm Lookin' For Someone To Love/Imelda May
 プロデュースはピーター・アッシャーだが、バックを彼女のバンド・メンバーが固めている。これまた彼女にピッタリの曲だ。

05.True Love Ways/Jackson Browne
 2010年に発売した自身のアルバムで、“Love Is Strange”を披露したジャクソンは、今回美しいラブ・バラードをカバーした。
 この曲はバディ・ホリーが妻マリア・エレナへの愛を歌った名曲で、1958年にレコーディングされた。しかし、翌年1959年2月飛行機事故の為、リッチー・ヴァレンスビッグ・ボッパーと共に帰らぬ人となった。この曲がリリースされたのは事故の翌年1960年だった。
 ジャクソンはいつものバンド・メンバーではなく、ワディー・ワクテル、ラッセル・カンケル、リーランド・スクラー、そしてストリングスをバックに歌っている。バック・コーラスはピーター・アッシャーだ。
 ちなみにピーター・アッシャーはピーター&ゴードン時代にこの曲をカバーしている。そして2011年4月のイベントにおいてマリア・エレナの前で、モニター上のゴードン・ウォーラー(2009年死去)とこの曲をデュエットした。

06.Pegy Sue/Cobra Starship
 ヴィクトリア・アッシャーのソロもあり、ピーターもアコースティック・ギターとウクレレで参加(他の楽器の音にかき消されてほとんど聴き取れないが)し、親子共演を果たしている。これ、けっこう好きかも。

07.Take Your Time/The fray
 オリジナルとは違い、スロー・テンポでストリングスをバックに、けれども力強く歌いあげている。

08.Think It Over/Ringo Star
 リンゴ自身のプロデュース。これまた、リンゴにうってつけの選曲。楽しいバージョンに仕上がっている。

09.Crying Waiting Hoping/Chris Isaak
 オリジナルはギターのカッティングとドラムが印象的な軽快な曲だが、ここではカントリー調のスロー・バラードにアレンジされている。

10.That'll Be The Day/Linda Ronstadt
 以前に書いたように、これのみ新録ではなく1976年録音のものだ。しかし、このアルバムへの収録に際しリミックスが施されたようで、一つ一つの音がクリアになり、音の広がりもある。その為、他の曲と並んでも古さは全く感じさせない。やはりリンダは最高だ。でも、ケニー・エドワーズもアンドリュー・ゴールドも、もう居ないんだね。

11.Words Of Love/Jeff Lynne
 ジェフ・リン自身のプロデュース、と言うかドラム、ベース、ギター、ハーモニー、すべてジェフだ。このアルバムの中で、一番オリジナルに忠実なカバーかも知れない。

12.Well All Right/Lyle Lovett
 ライル・ラヴェットは日本ではあまり知られていないが、アメリカのカントリー系のシンガー・ソングライターだ。映画ファンにはジュリア・ロバーツの最初の夫(2年で離婚したが)として知られているかも。
 ジャクソン・ブラウンとは関係が深く、アルバム「The Road To Ensenada」にはジャクソンが参加、また映画「Walk Hard:The Dewey Cox Story(ウォーク・ハード ロックへの階段)」では、ジャクソン、ジュエルと共にステージで“Walk Hard”を歌うシーンがある。ここでのバックはワディー・ワクテル、ラッセル・カンケル、リーランド・スクラーだ。

13.Learning The Game/Natalie Merchant
 これまたオリジナルとは違い、ピアノとヴァイオリンのみのバックでしっとりと歌い上げている。

14.Everyday/Patrick Stump
 オリジナルはシンプルな演奏だった。ここではマリンバのイントロからパトリック・スタンプのボーカルへと移り、そこにヴィクトリア・アッシャーのコーラスがからんでくる。そしてストリングスも加わり盛り上がっていく。

15.It's So Easy/Zooey Deschanel
 リンダ・ロンシュタットのパワフルなバージョンとは対照的な、ピーターの望んだ「もう少しアコースティックな」バージョンになっている。
 ズーイ・デシャネルは、先に発売された「Rave On Buddy Holly」でもShe & Himとして“Oh Boy !”をカバーしている。

16.Raining In My Heart/Eric Idle
 エリック・アイドルはモンティ・パイソンのメンバー、ここでは歌ではなく朗読という変わったアプローチをしている。

個々のアーティストが、自分の好きな曲を好きなように歌うトリビュート・アルバムが多い中、各アーティストの個性を生かしながら且つアルバムとしての統一性もあり、最初から最後まで飽きる事なく聴けた。そして何よりピ-ター・アッシャーのバディ・ホリーへの愛を感じられる好アルバムだ。

これは是非国内盤を出して欲しい。なぜなら、曲ごとにピーター・アッシャーが人選・選曲のいきさつ等を書いているからだ。


バディ・ホリーが亡くなった日の事は、いつしか「(The Day the Music Died」(音楽が死んだ日と呼ばれるようになった。
しかしジャクソン・ブラウンはこう言っている。
「That's not the day the music died. It's the day the music became immortal.」


≪追記≫2011年12月10日
国内盤12月14日発売予定!
輸入盤16曲+2曲のボーナス・トラック付き。

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